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2019年9月5日

上棟しました。

カテゴリー: 現場だより

「三坂の小民家」上棟しました。

このプロジェクトには 設計の高木さんとお施主さんの山口さんが

現場見学会に訪ねてきたところからぼくも合流しました。

その半年前から 高木さんは材料を山で調達する段取りをスタートさせていて

「皮むき間伐」という 聞いたこともないような方法で 木を乾燥させ 建築材として

使える状態にしてくれていました。

 

間伐材が切り倒された山に案内されての第一印象は

「けっこう長い。しかも太いのもあるじゃん。」ということ。

 

でもこんな間伐材を どうやって使おうか?

製材して角材にしちゃうと細くなって いいところが全部なくなっちゃうので

 

方針1 このまま使う(丸太のまま)

そして 高木さんや山口さん 大勢の仲間の労力を 無駄にするわけにはいかないので

方針2 皮むき間伐した木は 全部使おう

と山の中で 2つの重要な方針が決定しました。(僕の心の中で)

Yoshiko Tamura

今日, 現場に この木を植えた おばあちゃんが訪ねてきてくれた。

「この木は 33年前に私が植えたのよ。」ということです。

樹齢33年って かつて経験したことのない若木です。

ぼくが 高1の時に植えられた木で、つい最近じゃないですか!

 

 

 

2019年2月9日

屋根替え

カテゴリー: 現場だより
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屋根に葺く瓦は 耐用年数が最も長い建材の1つです。

 

しかし 寿命はやってきます。

 

瓦の下地が傷んで 瓦がずれる。

瓦自身がもろくなる。

塩で溶ける。

 

今回の牛小屋は 瓦のずれが原因で雨漏りしていたが

瓦自身が もろくなっているので おろして葺き直すより

「板金屋根にした方が 良いんじゃないか。」

 

ということで 板金屋根に葺き替えることに なりました。

地の和瓦は 廃棄処分にするにはもったいないので

割らずに ラクレーンを使って丁寧に下す。

色がいいんですよね。どこかで 使えないかな。

 

築80年ぐらいなので 瓦の下に大量の土が置いてあります。

土の量は 半端ないです。瓦の重量超えてます。

瓦の下は 杉皮の防水。まだまだ効いてます。

 

 

個人的に好きな風景で 80年ぶりに 光が差した納屋。

でもすぐに閉じられちゃって 元の薄暗い納屋に。

ほんとに短い間だけの美しさで お施主さんも この景色 見れない人が ほとんどです。

 

 

板を斜めに張るのが ブーム。

古い家は 特に斜めに張りたくなってきます。

すじかい効果があると期待しています。

 

「どのくらい丈夫になっているのかな。」

「ほんの少し。」

としか言えません。

 

 

 

 

 

 

2018年11月19日

浴槽の入れ替え

カテゴリー: 現場だより 設備

木製の浴槽 というのは 根強い人気があって

お風呂が好きでゆったり したいという人にお勧めです。

 

壁は桧 石は十和田石 浴槽は高野まき。 19年目にして浴槽交換。

木の浴槽はどのくらいの耐用年数があるのか?とよく聞かれていましたが

経験不足からはっきりしたことは言えませんでした。

10年~15年と いい加減なことを言っていましたが

今回は19年目にして 水洩りがひどくなり 我慢の限界ということで 浴槽を交換することとなりました。

結構長持ちするものです。

 

このリフォームの話を伺ったときに 一番初めに考えたことは 「この19年使った木製の浴槽を 分解したい。」ということ。

木の浴槽を作ったことがないので それががどんな作りになっているのか 知りたいという気持ち。

水が漏っていたのは 一ヶ所だけで後はきれいで まだまだ使えた感じです。

 

材料は 高野まきという木で 昔から 浴槽に使われてきた材料です。

桧は すぐに色が黒くなってしまいますが 高野まきは 色があまり変わらないので 重宝されています。

 

実際 浴槽の各部分を分解してみると 目地が入っている部分と 入っていない部分。ボンドとビスを うまく使っています。

btr

水が上から下に流れてたまらないように 各部の仕事がなされています。

底板の取り付け方法に関しては なるほど と納得のお仕事が施されていました。

木製の浴槽 作れそうです。

 

 

 

 

2018年9月4日

上田板金さん

カテゴリー: 現場だより

今年は 暑い時期に屋根の下地工事となったのですが

大工が下地が終わると 当然ながら 屋根葺き工事となります。

この家は板金葺きなので 板金屋さんが現場で屋根を葺きはじめたのですが

それはもう 異次元の暑さで ぼくらでは 1時間も耐えられません。

僕らは 甘えん坊でした。

商売道具であるハサミを ひなたに置いておくと 熱くて持てなくなります。屋根の上に日影ってあるの?

 

上田板金さんと ぼくの関係は長い。

淡路の見習いを終えて館山で 独立第一号の仕事をした時からのお付き合いで 20年が経った。。

その時から付き合っている職人さんは上田板金さんだけとなってしまった。

板金工事に関しては浮気は一度もしてないんだよねぇ。

 

チョキチョキハサミを使って 板金を切って 折って 家の雨漏りを防ぐ。

「今時雨漏りなんて」と思うかもしれませんが

雨漏りは しないで当たり前というプレッシャーの中

信頼できる板金屋さんが いてくれることで 助かっています。

かゆいところに・・。 のお仕事

 

板金屋さんは

「ためには よくない」

が口癖で

「長い目で見ると 家のためには 良い納まりではない」

という意味でその言葉を よく口にするのです。

「ためには よくない」と板金屋さんに言われると

「じゃあ 納まり考え直そうか」となる。

 

難しい納まりの打ち合わせを二人でしていても ストンと納得する瞬間が 必ず訪れるのです。

それがは相性がいいということなのかなあと思う。

 

長時間打合せしても ストンと落ちない人もいますので。

 

 

2018年7月28日

屋根仕舞いと指金術

毎年 屋根下地工事は 7月中頃からお盆までは 避けれたらなぁ と思っています。

しかし  工程通り 粛々と 働いていたら あの40℃近い気温の日が

屋根の上での作業となってしまいました。

 

屋根の上は 地面にいるより 暑いのか? 涼しいのか?

と子供に聞かれましたが「太陽に近いから暑いよ」と

 

大工道具の中に指金(さしがね)という 長さを測ったり 直角の線を書いたりする定規があります。

その使い方には 奥深い 難しい使い方があり指金術、とか規矩術とか言ったりします。

 

屋根など 斜めの部材の寸法を測ったり 斜め材と斜め材が ぶつかる仕口は

平面で考えても うまくいかないので 指金特有の寸法の出し方を使うのです。

この指金術 めったに使うことはなくて 一年に一回か二回程度 しか使いません。

ので 仕事が終わるとすぐ忘れてしまい 次の仕事の時にまた教科書を出してきて勉強するのです。

この屋根には この指金術が使われています。部材が大きいので

少しの誤差が大きく拡大してしまいます。

 

 

ちなみに 大工の一級技能士の実技試験は いまだに 指金術の試験のみです。

 

2018年5月4日

河井寛次郎 仕事のうた

カテゴリー: 現場だより

先日 京都に 遊びに行って 河井寛次郎記念館の前を 偶然通りかかった。

学生の時以来久しぶりなので 中へ。

今回特に気になったのが

「仕事のうた」という この詩

 

仕事が仕事をしています

仕事は毎日元気です

出来ない事のない仕事

どんな事でも仕事はします

いやな事でも進んでします

進むことしか知らない仕事

びっくりする程力出す

知らない事のない仕事

きけば何でも教へます

たのめば何でもはたします

仕事の一番すきなのは

くるしむ事がすきなのだ

苦しい事は仕事にまかせ

さあさ吾等はたのしみましょう

 

とこんな 河井寛次郎の詩があるのですが

どうしても この詩の 「仕事」という所を

「職人」に置き換えて 読んでしまうんですよね。

そうすると この詩の最後の部分が

 

苦しい事は 職人にまかせ

さあさ吾等はたのしみましょう

 

となって 後味の良くない 詩となってしまうのです。

 

ま、たぶん 間違った解釈です。

「暮らしが仕事 仕事が暮らし」

と言っていた人ですから。