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2020年5月31日

ミノワ杉

友達で 農家の美濃輪さんの家をリフォームしていた時に 

設計は渡辺英さん、大工は筒井さんという チームでのリフォームでした。
このお話は 後ほどお伝えします。

「うちの山に生えている杉の木を 売りたいのだが 見てくれないか」という相談を受けました。こんな話はたまにありますが 大抵は 「買った方が安いよね。」という一言で終わってしまいます。

 

しかし美濃輪さんの山は 山武にあり 有名な山武杉の産地であります。そして直径1mを超えるような大木もあると言います。

 じゃあ ということで 現場にいた大工筒井さんや 木こり 宮地ケン と一緒に山に行ってきました。道路より一段低いところである土地は 山というよりは 谷という感じ。また 管理はされてなくて 長い間 放置されていたのが見て取れます。

 周りの地主さんたちも 立木の値段は 低迷していて よほどの木でないと お金にはならないのを知っています。大木が何本かあっても ぼくらが自分で使う 量はたかが知れているので ケンの親方 山田さんに 見てもらうこととなりました。

山田さんは てきぱきと 高樹齢の木の太さや 長さを目視して お金をはじいていきます。樹齢300年の山武杉ともなると結構な金額になるのですね。

山田さん「細い木は 出しづらいので やめたほうがいい」という。僕が使うのは その細い木ほうなので ここで 手をひいちゃうと つまらないし ここは しつこく食らいついたほうがいいと 直感的に感じたので なにか作戦を立てよう。

 地元の木で建築する場合にネックとなるのが 長い木がないということ。3m、4m、材はあるのですが 5m、6mの長尺物は貴重で 高価なのです。なので とりあえず全部6m材がとれるように 玉ぎっちゃおう という作戦で行くことにしました。

 ちばの木は 水腐れなどが多く 実際に使える木は 3割くらいと言われています。6mの良材が取れる350本ぐらいの木を伐採、製材してもらいました。全部6mの長さの構造材で6寸、8寸、1尺材。

ミノワ杉は すでに現場で 使われています。生っ木ですが ぼくは平気の平左で使っています。少々葉がらし期間が長かったので 所々虫食い穴があります。丸みもあります。そんな欠点もありつつ しびれるような良材があるのです。

牛屋さんの家の車庫は「ミノワ杉」。ほぼ赤身無節の1尺材。こんな6m材はめったにありません。
宮下さんの家屋根修理「ミノワ杉」で補強。6mの1尺材でしかも生っ木。めちゃくちゃ重いです。