4/9船形倉庫がオープンします。房州石でできた石蔵をちょこっと改修してカフェ&ギャラリーとしています。 この蔵はガソリンスタンドの裏にオイルタンクの貯蔵施設として ひっそりと 手つかずのまま そこに建っていました。初めてこの蔵を見たとき、痛みも少なく 変なリフォームもされていなかったので、「そのままでも十分活用できそうだな」
蔵の壁は房州石を8段積んであり その上に木の土台を回し 屋根の木組みを乗せてある作りです。ガソリンスタンドの倉庫として作られた建物なので 単純明快な平面で、合理的な石組、木組みです。開口部が少なく自然光があまり入ってこないので ギャラリーにはピッタリ。夜は、お酒をちょこっと出して 静かなバーにもなりそうだ。
船形倉庫は 房州の自然を描いた 故溝口七生さんの絵を飾るためのギャラリーで 娘さんたちが営んでいきます。
詳しくは船形倉庫で。
この現場を担当したのは 小川さんです。小川さんはこの現場が終わったら卒業・独立することが決まっていたので 最後の仕事として 力を十分出して終わったんじゃないかと思います。元々がカッコイイ蔵で そこに何か付け加えるような仕事だから 難しい現場だったと思います。
仕事すればするほど 蔵がかすんでいってしまいそうだし、かといって 何もしないわけにもいかず。新材は最小限にして、錆びた鉄、風雨にさらされた木、風化した石、等を使っていて いい感じになっていると思います。
小川さんの卒業&南さん、押田さんの歓迎会で 久しぶりの飲み会! 「歴史は夜動く」「すべては飲み会から始まる」と誰が言った名言か忘れてしまいましたが、お酒が入ると 次々といいアイデアが出てくるんだね。