鴨川の家 完成見学会します。

 この度お施主さんのご厚意により 2/3 2/4に完成見学会を開催します。この家は 神向寺信二さんの設計で 鴨川の里山に計画された家です。

 手刻み上棟:千葉県の杉材(ミノワ杉)の梁が主な材料です。赤身が多くてきれいな材です。
 最近材木屋さんに
「いい材料ください。」
というと 良い材が来るような気がします。
 柱は稲生商店「100年生」です。この材は ぼくが大好きな木で、年間500本くらいは使っていると思います。クセがあるのでちゃんと仕分けして使わないと 痛い目にあいます。 生っ木だし、曲がったりして使いにくい材ですが良い木です。

 壁は外周部は土壁で 神向寺さん主導のもと 素人パワーで施工しました。途中ちょっと大変そうでしたが、最後までやり切りました。土壁は昔の技術で 今はあまり使われませんが 室内の調湿作用や蓄熱効果で見直されつつあります。

 内装は左官塗りで 淡路島の漆喰名人 植田さんに塗ってもらいました。植田さんは30年前から知っている職人さんで、僕の親方である江戸親方の現場を塗ったりしている職人さんだったので、初めはちょっと気が引けるというか、恐れ多い感じもありましたが 神向寺さんの強力プッシュもあり 塗ってもらえることになりました。
 植田さんがカウンターの下に腹ばいになって塗っている様子には 熱いものがこみ上げてきました。

 外壁の一部に ポリカを使っています。設計の神向寺さんは田舎にないようなモダンなデザインで建物を設計してくれました。 特に 動物病院の診察室として使われる部屋は柔らかい光で 杉の内装に合っていてかっこいいです。

 この家の現場責任者は椎野泰生さんです。新しい試みもあり 大変な現場だったと思いますが、最後まで細かいところまで 作り込んでくれたと思います。
 うちの会社は 現場責任者が 見積もりから、設計打合せ、現場監理等 その家のすべての業務を担当するので、責任重大で、逃げ道はありません。あんまり一人の責任が大きいので こんなやり方もそろそろ限界かなぁと最近考えています。大工仕事が得意な人が パソコンの前で 書類を作るって能率悪いですからね。
 そんなわけで 現場監督さん募集です!ブラインドタッチができればOKか?

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