完成見学会に来ていただきありがとうございます。
お施主さんであるガラス作家の 田中さんの展示会との共催であったこともあり 沢山の方に来ていただきました。
ぼくも 養生が取れてから 見学会の朝 初めて見た「富津の家」は すごく素敵で 遊び心のある家だなぁ と少し感動。
「大工がまじめに作りました」という枠からは完全にはみ出してる。設計の長谷川がナイスな仕事をしたんだね。
作家である田中さんのセンスが 入っていのはもちろん。特にこれ。
この家は ぼくの古材コレクションから 古建具を15本使いました。娘を嫁に出す気分。
特にこの そろいの 12本の建具は思い出深い。
浦和の同級生の実家で昭和3年に建てられた住宅についていました。
状態もよく 10年間以上保管。そろいの12本で使える場合以外は 嫁に出す気はありませんでした。
この古建具を田中さんに託し 高さ寸法や間取り 柱位置など 家の大きさを 建具に合わせて決めたといっても言い過ぎではありません。
リビングは 解放感があり その奥には 書斎スペースがあります。「冬は 寒いんじゃない?」 という意見も チラホラありましたが
「解放感と暖かさ」相反する場合が多いのです。どっちもとるのは お金がかかる。
冬は 少々寒くても 解放感のあるリビング という選択をしたのです。