屋根仕舞いと指金術

毎年 屋根下地工事は 7月中頃からお盆までは 避けれたらなぁ と思っています。

しかし  工程通り 粛々と 働いていたら あの40℃近い気温の日が

屋根の上での作業となってしまいました。

屋根の上は 地面にいるより 暑いのか? 涼しいのか?

と子供に聞かれましたが「太陽に近いから暑いよ」と

大工道具の中に指金(さしがね)という 長さを測ったり 直角の線を書いたりする定規があります。

その使い方には 奥深い 難しい使い方があり指金術、とか規矩術とか言ったりします。

屋根など 斜めの部材の寸法を測ったり 斜め材と斜め材が ぶつかる仕口は

平面で考えても うまくいかないので 指金特有の寸法の出し方を使うのです。

この指金術 めったに使うことはなくて 一年に一回か二回程度 しか使いません。

ので 仕事が終わるとすぐ忘れてしまい 次の仕事の時にまた教科書を出してきて勉強するのです。

この屋根には この指金術が使われています。部材が大きいので

少しの誤差が大きく拡大してしまいます。

ちなみに 大工の一級技能士の実技試験は いまだに 指金術の試験のみです。

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