築45年の外壁板の張替え。
昔は木材の価格が高く 外壁に張る板をできるだけ薄く製材して使っていました。この外壁板を通称「シブイタ(4分板)」とか「ニブサン(2分3厘)」と呼んでいます。作業場で加工して外壁板に仕上げると、7mmほどしか厚みがありません。
館山は西風が強いので 板が風雨で削られていきます。特に風のよく当たる面は木の柔かい部分が削られて薄くなり、スリット状に穴が開いてしまうのです。今回の家は南面2階に穴が開いている板が何枚かありました。40年くらいで貫通してしまうのですね。厚さ1mmの耐用年数が6年ということか?
同じような板を張っても40年くらいは持つのでいいと思いますが、近所の材木屋さんで、「シブイタ」を10mmの厚みで製材している材木屋さんがあるのです。
「ずいぶん厚いシブイタですね」
「製材に自信がないからちょっと厚めに挽いてる。」
このシブイタは厚み9mmで外壁板に仕上げることができるので、安心感が全然違います。たった2mmの差ですけど、50年以上は持ちそう!ちなみに 塗装は不要です。
工事中の「鴨川に家」の外壁。きれいですね。厚みも18㎜あるので、どのくらい長持ちするんだろう。
計算上では100年以上もつことになります。
現場監督さん、大工さん、募集しています!