蔵の修理(後編)

鴨川市の前原海岸近くの蔵の修理が完了しました。着工前は、昼休みに海で遊べるかな~ と期待していましたが、そんな時間はありませんでした。

The traditional storehouse with thick (earthen) walls

 今回は漆喰をはがし、ふけた中塗りまで剥がして修理しています。中塗りが乾くまで上塗りはできないので 工事期間は1年近くかかりました。

 大工仕事の修理や修復は 寸法を測って同じように加工すれば なんとなく格好がつきますが、左官仕事の場合は そう簡単ではありません。

 まだ見習いだった頃、淡路島の飲み屋で 
江戸親方(大工)が
「大工はなんだかんだ、(一人前になるのに)10年はかかるでぇー」というと
久住親方(左官)が
「左官は20年や―」と。
その時は「左官じゃなくてよかったー」と思うくらいでしたが、今はわかるような気がします。

Three young plasterer

左官仕事をやってもらった芝田さんは 推定年齢40歳なので まだ20年のキャリアはないだろう。これからの職人さんですね。

 同じころ 作庭に 「庭みち」 小野さんも現場に入っていました。

Before

小野さんは 工程・予算管理をきちんとできる珍しい庭師さんです。

After

素敵な庭を作ってくれました。石は現場にあったものを上手に組み合わせていました。

現場監督さん、大工さん、募集しています!

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