「古い家の解体やりますよ」と知っている人に声をかけてみたら、結構声を掛けていただきました。
一般的に 家の解体と言ったら、ユンボ―や重機でバリバリ壊しながら、作業員が下で分別・仕分けしていくのですが、僕らが得意とするのは、作る順番と逆の順番で部材を一本ずつ取り外していくような解体です。大工の解体。
解体工事は特に、価格競争があるので、負けてしまうと仕事にならないわけですが、今回運よく一つ仕事させてもらうことになりました。
とはいえ僕らは、普通の解体は素人同然なので 解体のプロの方とタッグを組ませていただき、バリバリ壊す部分と、丁寧に材料を取っていく解体に分けて仕事を進めていくことにしました。
タックを組ませてもらったのは、館山の解体業者で鈴建興業さん通称「スズケン」。
この解体プロジェクトはスズケン∔ムラケンwith nobuで施工することになりました。
そして運よく 鴨川のヤエさんが 古民家の茅を葺き替えるプロジェクトを10月から始める予定だというので、それに合わせて解体スタート。
カヤを再利用するので、ユンボ―でむしり取るわけにはいきません。
今回の解体の成果物は次の通り
地松梁組一式・・・千葉県房総半島は、梁に使う松がたくさん生えていましたので梁組もしっかりと組んであります。今回は10畳と8畳の小屋組みを生け捕りしました。
畳下・・・畳を剝がしてみると結構きれいな畳下地が出てきました。畳下は釘で留めずに置いてあるだけの場合が多いので、古材としても使い易い。
煤竹・・・虫が入っていることが多いのですが、今回は半分くらい使えそうです。作業場で宙吊りで出番を待ちます。
茅・・・ 1/3くらい鴨川で再利用してもらいます。残りは畑にまいて肥料にしました。