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2015年11月14日

古民家改修3

カテゴリー: 建築いろいろ

古民家を直す時に「どこまで壊すの?」ということを 慎重に考えています。
壊し過ぎると お金がかかるばかりか 古民家の良さが少なくなっていくからです。 この問いは「どの時代までさかのぼるか」 ということと同じような意味になってきます。
今回は 茅葺を 瓦屋根にしたとき(たぶん戦後すぐくらい)まで さかのぼります。200年ぐらい経っているので 何回も家に手が加えられています。 茅を 下した時に 新しく瓦用の小屋組みを作っているのです。
その時に不動沈下を直さずに 水平を取っているので いま200年前までさかのぼって 水平に直してしまうと 瓦が水平ではなくなってしまうのです。
また家の左半分が6尺間 の寸法で 右半分が 6尺5寸間のモジュールでできている。関西は6尺5寸間で作るので 西の方と何かしらの関係がありそうです。

2015年11月9日

古民家改修2

カテゴリー: 木材 建築いろいろ

柱は 大抵 下の方から(地面に近い方から) 傷んできます。 そこで 傷んでいるところだけを 切って 継ぎ足す ことを 「根継ぎする」と言います。

根継ぎをする際に 傷んだ柱の部分 意外と 上までは 傷んでいませんでした。 なんだか 房州の杉の 特徴が『よく出ている杉ですね 。 年輪ははそんなに細かくはないけれど 冬目が太くて 硬い。じっくり乾燥させると 割れにくいので 背割りしてなくても バキッ とは割れません。 当然かもしれませんが 200年前に伐採されたこの杉の木も 普段使っている杉の木も 同じような特徴があるのに 感動です。
そういえば 大多喜の材木屋さんで  杉の化粧柱を 買うときに 背割りなしと背割り入り どっちにする? と聞かれたことがありました。 その時は 背割り入りを買ったのですが 昔は背割りを入れない方が普通だったので、その名残ですね。
でも 房州以外で そんなことを 聞かれたことはないので 房州の杉は 背割りなしでも 割れにくい杉なのかもしれません。

2015年11月2日

古民家の改修

カテゴリー: 建築いろいろ

少し前から 古民家の改修工事に 着手しています。

 設計は 建築集団 海賊 さんです。

 この家は 関東大震災の時に すでに 古い家だったというくらい 古い家です。 推定200年。その震災で 大きく傾いて現在まで そのままで来ています。

 古民家の場合は すぐに設計にかかることはできず、まずは 調査をします。 この調査によって 現状を把握すます。傷み具合や ゆがみなどを知って 設計の足掛かりとします。
 古民家には コンクリートの基礎が ないのが一般的です。 石の上に ただ乗っかっているだけ。 そのことが 古民家改修を難しくしている要因のひとつです。
 今回は 柱の根っ子(床下)に 12センチ角の材料を2本をはさんで 補強しています。 耐震の壁を どのように 効かせるのかが ポイントです。
 昔の家は 床下の材料が すごく太いです。基礎の代わりなんだろうなあ。