建築をつくる時に 作業場での作業は欠かせません。 作業場でどこまで作って 現場で組み立てるかは 設計ごとに違うし 工務店の施工体制などによっても変わってきます。
一般的に 工務店の作業場での作業は 大型の機械やフォークリフトがあるため 効率の良い仕事ができます。しかし今工務店の作業場は プレカット工場にとって代わられ ごく少数の作業場だけが 細々 稼働しているという状況です。 作業場がなくても 家が建てられるように なってしまいました。 が その規格から ちょっとはずれると 作業場が必要になってくるのです。
工務店の作業場は オートメーション化はされていませんが 個々の設計に きめ細かに 対応できる長所があります。
今回の離れ工事は 現場が遠いということもあり 現場での作業を できるだけ少なく する というコンセプトの元 進めていきました。
設計の規格化 標準化 からはじめ 運搬 現場での作業等の 一つ一つを 見直しながら 設計を進めてきました。
また 難しい問題があることも わかってきました。
どうしても現場でしなければならない 作業があります。 パネル化作業も その工程まででストップしてしまいます。たとえば タイベックやルーフィングなどの 防水紙関係。
今回外壁に杉板を使うことになっているのですが 防火の問題がネック。外断熱仕様にすると パネルがかなり分厚くなってしまいます。この離れは 10㎡未満の平屋なので 一日で屋根のパネルまでのせて 雨仕舞終了しました。 30坪程度の大きさの 建築になると どうなるかは 今後の課題。