館山にある 旅館 「海紅豆」 との付き合いも 10年になる。
旅館の主人に 「大きな借金をして 一度にリフォームすると リスクも高いし 今後世の中どうなるかわからないので 10年ぐらいかけて ゆっくりと直したい。」
という相談を受けた。
昭和40年代に建てられた 木造旅館で 景気の良い時代に 増築を繰り返し 本館、別館、離れと 面積は1000㎡近くに なっていた。
どこから手を付けようか?
まずは エントランス・ホール 浴室 を直すことに決まり 温泉を掘った。日帰り入浴のお客などでにぎわった。
2期工事は ビジネス・ 工事関係者等 長期滞在者のために 小さな客室を整備した。
3期工事は 家族向けの部屋と 宴会場を整備。ちょっとずつ 営業しながら 直してきた。もともと海が目の前の 素晴らしい立地条件であったので 少しいじれば よくなると思っていた。
今回6期工事 食堂改修 が始まった。
工事が始まる前に主人が
「食堂を直したら だいたいいいんじゃない。どお?」 と長きにわたる 工事の終了を意味することを言った。
「とりあえずは」 と答えておいた。