ヘリンボーン2

板を斜めに張って どのくらい 面の剛性が 強くなったの?とよく聞かれるのですが、一般の家の屋根と比較してみると、

合板の12mmを 垂木(下地)に打ち付ける 最も一般的で 安い仕様の屋根の場合。
合板屋根の床倍率は0.7倍。
(床倍率とは? 面剛性の強さの単位)
一方、12mmの杉板を平行に張ったときの強さは0.2倍。
さらに 今回は杉板を斜めに張っているので
3倍の強さになるので 0.2×3で
杉板斜め張り屋根の床倍率は 0.6倍となります。
惜しくも 合板屋根には 及ばないのです。
しかし 長い目で見ると 杉板斜め張りの方が 信頼できるような気がするのです。10年ぐらいすると逆転してるんじゃないかなー。

そして 杉板などの 自然素材は 傷んでいるのが 目で見てすぐわかりますが、新建材は 劣化しているのが パッと見 わかりにくいのです。
そんなこんなで新建材の家は 「全部取替ようか?」とか 「取り壊しちゃおっか?」という話になっていくのです。
参考図書: 山辺の木構造

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コメント

コメント一覧 (1件)

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    はじめまして。
    千葉で住宅の設計をしております、
    野口と申します。
    よろしくお願い致します。
    杉板を斜めに張った野地の倍率が0.6とは、、、
    なんかすんなりと納得がいかないですねー。
    もっと強い気がすのですが。
    おっしゃるように、長い年月で比べたら
    合板より強いと思います。
    しかし、設計の立場で考えますと、
    杉板斜めは魅力的だけど、工事費がアップしそうで
    ちょっと怖い気もします。笑
    でも、構造にも使って、化粧で野地をあらわしたいとき
    は、良い方法かもしれないですね。

    長々と失礼しました。
    また、拝見させていただきます。

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