長物(ながもの)

家作りに使う木材は ほとんどが定尺材といって、長さ3m、4mに切って売られています。4.1mの木を買おうと思っても 普通の材木屋さんには 売っていません。

4m以上の長い材料を 「長物(ながもの)」と呼んで 必要な場合は特別に注文することになります。間違っても 長物を切って使うことをしてはいけません。

ミノワ杉は丸太を6mで玉切って すべて長物として製材したのです。構造材は6mで使い勝手がいいんですが 側板の6m材はどう使っていいのか、ずっと頭の片隅にあったのです。

stockyard in our factory

 6m側板を定尺材として 切って使うのは もったいないので どこかに6mのまま使うところはないか? と思案したところ良い場所がありました。

 外壁です。外壁の一番長いところが 6mでギリギリ1枚で足りるので(継ぎ手無しで)ここに使うことにしよう。

The long woods. Not easy to use it as the outer wall.

 耳付板の白太部分を落として ほぼ赤身だけの 長さ6m巾150~250の外壁材ができました。節もほとんど出なかったので ほんとに貴重な外壁となりました。長い外壁を張るのは 手間がかかるんですね。足場と建物の間に入れるだけでひと苦労あります。

 まぁ これに気付いてくれる人はほとんどいないと思いますが。

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