私たちがつくる家

国産材で架構を組み、美しく、丈夫で修理しやすく、長持ちする建築をつくります。

1 設計と施工の両輪で本物の木の家造りを

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主宰の村上幸成は、木の家づくりを志し、早稲田大学で建築設計を学びました。その後、良質な木の家をつくるためには木をどのように使えばその良さを引き出せるのかを知る必要があると感じ、日本の職人に古くから伝えられて来た高度な木組みの技術を学ぶために淡路島の親方のもとで修業しました。

木には一本一本の個性やクセがあります。設計図には材料の寸法や形は描けても、どの木のどの部分をどのように使えばよいかまでは示されません。しかし、木の良さをどこまで引き出せるか次第で、その家の仕上がりが大きく左右されます。そこは、木を触る大工職人の領域です。

大学では教えない木の使い方についての判断や、実際に手を動かして加工する技術とを修得した村上は、2000年に南房総のこの地に工房を開設するに至りました。既存の形にとらわれることなく自由な発想をする設計力、知的探求心をもつ村上が、木を扱う施工技術をも身につけたことで、木の家づくりの可能性は、大きく広がりました。施工例をご覧いただければ、その幅の広さや自由度がお分かりいただけるでしょう。

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住まい手の方と直接やりとりをしながら、家の形を決めていく自社設計が基本ですが、「施工は村上建築工房に」と設計者からの指名をいただくことも多くあります。それは、自ら設計をも手がける村上が、設計者の意図を柔軟に理解した上で、木の使い方でその意図をよりよく実現する施工側からの提案をすることができるからです。木を熟知し、施工できるというだけでなく、話し合いながら練り上げて行くプロセスを踏めるという点で、多くの設計者からの信頼を得ています。

2 時と共によくなっていく本物の木の家

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つくる家は「本物の木の家」です。山の木を伐って製材したままの「無垢材」を使い、構造体である「木組み」がおもてに見えるようにつくります。

木組みは、家の構造体でもあり、意匠ともなります。それをいかに合理的な力の流れとして、かつ意匠としても美しく、シンプルに組み上げるかを、大事にしています。設計者から依頼がある場合も「木組みをどうしたらいいか」を練り上げた上で実際の施工方法を決めます。

木の力強さ、香り、肌触りなどが、つくりだす空間は、美しく、大らかで、自然で、やすらぎをもたらします。目に見えるまた、竣工してから年月が経っても、薄汚れるのでなく、より深みを増して、きれいな飴色になります。むしろ時を経てより美しくなっていくのが「本物の木の家」のよさです。

3 手刻みの技術があります

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「木組み」に使う柱や梁や、自分たち大工の手で加工する「手刻み」が基本です。日本には、古来、木の性質を最大限に活かす木組みの技術が、大工の手から手へと伝えられて来ました。プレカットといって、工場で加工された材料を現場で組むだけという家づくりが主流になっている今でも「手刻み」の技術にこだわり続けるのには、わけがあります。

kizami「無垢材」は、自然素材ですから、均一ではなく、クセや個性があります。一本一本の木をどのように生かして、シンプルで美しい木組みをしたらよいか、それを考え、最大限に活かすことが、もっとも大事なことだからです。そこには適切なの判断と、使い方に細かく応じた手加工とが必要であり、それには熟練した大工の目や手が欠かせません。

「木の家に住みたい」と思われる方。より確かな手の技術で、木の家を施工してほしいと願う設計者の皆さん。数々の家づくりを手刻みによる木組みでしてきた実績のある私たちに、ぜひおまかせください。

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4 地元材を使います。

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国産材を、それも、千葉、茨城、栃木など、なるべく地元産材を使うようにしています。農産物の地産地消ということがあたりまえになっていますが、木材も同じです。地元の気候風土で育った木は、そこでの家づくりにも適しています。

私たちの地元には大きな林業地はありませんが、地元の木を使うことは、地域の林業が小規模であっても地場産業として成り立っていくために必要です。木を使うことで山に還元されれば、植林、間伐など森林整備が可能となり、治水治山など自然環境の保全にもつながります。また輸送コストもかからず、顔の見える関係で山とつながっていることで、丸太材や長径木などの入手も可能です。

なお、村上建築工房は、「ちば木づかい協議会」が進めている「千葉県産材の家づくり」の南房総地区担当工務店となっています。木材市場、製材所など従来の流通ルートを介さず、直接納入される木を使って、規格型住宅「千森の家」を建てることができます。

  • senmori_5「千森の家」の模型。設計は「浜田山の家」でも恊働したアトリエハルさん。
  • senmori_3「千森の家」内観のイメージ写真。
    (写真:北田 英治)

5 手を入れながら、長く住み続ける

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戦後、家づくりが高度経済成長期に消費活動のひとつに組み込まれてしまい、20〜30年という短いサイクルでつくっては、壊し、建て直すのがあたりまえになってしまっていますが、私たちは丁寧につくり、大事に長く住み続けるような家づくりをしています。

地元産の無垢材を、大工が手刻みした木組みでつくる家は、少なくとも構造材が山で育つのにかかる80年はもちますし、維持管理していけばそれ以上にも長持ちさせることができます。無垢材をあらわしにしていれば、おもてにあらわれていることで腐りにくく、なにかあっても見えていることによってすぐに対処できるからです。

また、新建材であれば20年もたてばその製品が廃番となり、同種のものと取り替えることができなくなるおそれもありますが、時代が変わっても山に木がある限り、そして、大工職人の技術が継承されてる限り、無垢の木の家は、ふたたび直すことができます。そのためにも、山を守り、職人の手の技術を伝える家づくりが、大切なのです。

物理的に長持ちする、というだけでなく、家族構成や生活様式の変化に対応しやすいというのも、木組みの家づくりの大きなメリットです。木組みさえしっかりつくってあれば、間取りや機能の追加や変更などが容易です。耐用年数に達していなくても「住みにくいから」あきらめなくてはならないということはありません。築100年以上の古民家を、木組みはそのままに、現在の生活に合わせて改修した例もあります。

そして、なにより「愛着を持ち続けられる家である」とことが、長持ちの秘訣でしょう。そのためにも、時の流行にとらわれない、シンプルで美しいデザインを心がけます。時とともに熟成し、味わいや深みを増すからこそ、次の世代にもわたしたい。そのような家づくりをお約束します。

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