村上幸成プロフィール

早稲田大学で建築を学び、淡路島で伝統的な大工修業の後、千葉県で村上建築工房を立ち上げて、現在に至ります。

長崎市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。4年生の時に出会った丸山欣也先生に強く影響を受ける。兵庫県淡路島にて行われた左官の久住章氏らと竹の造形をつくるワークショップ授業に参加し、外でカラダを使って建築を作ることの面白さを知る。卒業後は、淡路島で社寺・数奇屋建築を手がける江戸保親方の下に弟子入りをし、伝統的な大工技術を習得する。関西地方の本格和風住宅建築を数多くこなし、さらに生福寺庫裏新築に1年以上関わる。その間に、阪神淡路大震災を震源地で体験。直後から大工として建物修復・解体を経験する。震災の翌年には、一級建築士の免許も取得。6年間の修行の後、1998年に千葉県館山市で独立・創業した。

ワークショップ授業でつくった淡路の鳥の巣
写真=北田 英治

2000年に千葉県南房総市に移転して作業場を構えた後も、工務店経営かたわら、自身の大工技術に向上にも力を入れ続ける。そのひとつとして、文部科学大臣認定 日本伝統建築技術保存協会主催の棟梁研修課程を修了、日本の伝統技術を職人から棟梁の立場で学んだ。さらに浅草寺仁天門や武家屋敷門の修繕にも大工としてかかわる。
地域の伝統木造建築の修復の依頼を受けたり、フランスでの茶室建設に携わるなど、文化的な仕事もすることも増えて来た

鷹之島弁財天 修復工事
フランス、土のワークショップでの茶室制作
ツインリンク茂木、ハローウッズ受付棟

住宅建築では頑丈で美しい木組みを使いながらも現代の生活に合う快適な住まいを提供している。

「職人がつくる木の家ネット」での特集ページ(2010年)
書籍『建築学生のハローワーク』で、大工として取り上げられる(1)
2012年に増補版として『建築学生のハローワーク 建築学生が活躍できる職種52』が発売(2)