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2016年5月12日

工期が遅れてしまう理由

カテゴリー: 現場だより

古民家の改修現場も やっと先が見えてきました。20160512

このような現場は 工期が予定どおり順調に 進むことは まずありません。(ごめんなさい)
しかし、遅れているからといって 急いではいけません。目の前にある仕事を たんたんと こなしていく感じでよいのです。
山登りに似ていますね。 ある時突然 山頂が見えたりして。
遅れている理由(言い訳)をいくつか 挙げておきます。
古民家は 材料の断面が 四角ではないので(丸みといいます)、それに合わせて 丸く切りらないと おさまらない部分がでてきます。(ひかりつけといいます。)この作業が 結構手間くいです。20160512-2

もうひとつ 挙げると 古材には 過去様々な 修理がなされていて その痕跡を 目立たなくする作業が必要になってきます。(埋め木といいます)20160512-3

この埋め木をしないで 古い柱を 新材で隠してしまうと 仕事が速く進みますが  そういう方針で 工事を進めていくと 全部新しくなってしまい 新築のほうが 良かったか? となりかねません。

2016年3月7日

瓦の再利用その2

カテゴリー:

には 梁などが 外部に ちょこちょこ出ています。 これは 古民家の木組みの特徴で 現在の住宅の木組みにはほとんど 見られません。この木組みだから 古民家と言えるといっても 過言ではありません。

構造的には合理的なのですが 雨仕舞いが 難しいことと 長い材料が必要になってしまうなどの欠点があるので 使われなくなってしまった技術です。

今回は 下屋根の 見切りの部分に出てきているので 厄介です。
瓦屋さん 板金屋さん 左官屋さんに 「この梁切っちゃってよー」とか「ここから雨漏りしやすいよ」と言われましたが このでっぱりは 切れないんです。
古瓦は 色も形も 不揃いですが 腕のいい職人が 葺くと 新品の瓦にはない 良さがあるんですね。

2016年2月22日

瓦の再利用その1

カテゴリー: 屋根

古民家の修理で 何でも新しいものに変えていくと 新築と変わらないようなものとなってしまいます。手間はかかるけど これは残す、これは いらない撤去 というのを エイヤッと決めていきます。

瓦の再利用。茅葺を 瓦葺に葺き替えたのが 55年前。そんなに古くはないですけど この家の外観の印象はこの瓦を 抜きには語れません。 下屋玄関の上の赤い瓦は 30年ぐらい前に 葺かれています。これは 撤去して 下野の部分は 新たにいぶし瓦で葺くことになりました。大屋根の方は 古瓦で葺き直し 足りない部分は下屋部分の古瓦を使うことに決定。
職場体験の 中学生。

楽しい仕事を体験させてあげたいけれども・・・ ごめんなさい 3K仕事。土と瓦を おろす仕事。現実を知るという意味では良い社会勉強になったかな。

一服中の中学生。。。。。。

2015年11月14日

古民家改修3

カテゴリー: 建築いろいろ

古民家を直す時に「どこまで壊すの?」ということを 慎重に考えています。
壊し過ぎると お金がかかるばかりか 古民家の良さが少なくなっていくからです。 この問いは「どの時代までさかのぼるか」 ということと同じような意味になってきます。
今回は 茅葺を 瓦屋根にしたとき(たぶん戦後すぐくらい)まで さかのぼります。200年ぐらい経っているので 何回も家に手が加えられています。 茅を 下した時に 新しく瓦用の小屋組みを作っているのです。
その時に不動沈下を直さずに 水平を取っているので いま200年前までさかのぼって 水平に直してしまうと 瓦が水平ではなくなってしまうのです。
また家の左半分が6尺間 の寸法で 右半分が 6尺5寸間のモジュールでできている。関西は6尺5寸間で作るので 西の方と何かしらの関係がありそうです。

2015年11月9日

古民家改修2

カテゴリー: 木材 建築いろいろ

柱は 大抵 下の方から(地面に近い方から) 傷んできます。 そこで 傷んでいるところだけを 切って 継ぎ足す ことを 「根継ぎする」と言います。

根継ぎをする際に 傷んだ柱の部分 意外と 上までは 傷んでいませんでした。 なんだか 房州の杉の 特徴が『よく出ている杉ですね 。 年輪ははそんなに細かくはないけれど 冬目が太くて 硬い。じっくり乾燥させると 割れにくいので 背割りしてなくても バキッ とは割れません。 当然かもしれませんが 200年前に伐採されたこの杉の木も 普段使っている杉の木も 同じような特徴があるのに 感動です。
そういえば 大多喜の材木屋さんで  杉の化粧柱を 買うときに 背割りなしと背割り入り どっちにする? と聞かれたことがありました。 その時は 背割り入りを買ったのですが 昔は背割りを入れない方が普通だったので、その名残ですね。
でも 房州以外で そんなことを 聞かれたことはないので 房州の杉は 背割りなしでも 割れにくい杉なのかもしれません。

2015年11月2日

古民家の改修

カテゴリー: 建築いろいろ

少し前から 古民家の改修工事に 着手しています。

 設計は 建築集団 海賊 さんです。

 この家は 関東大震災の時に すでに 古い家だったというくらい 古い家です。 推定200年。その震災で 大きく傾いて現在まで そのままで来ています。

 古民家の場合は すぐに設計にかかることはできず、まずは 調査をします。 この調査によって 現状を把握すます。傷み具合や ゆがみなどを知って 設計の足掛かりとします。
 古民家には コンクリートの基礎が ないのが一般的です。 石の上に ただ乗っかっているだけ。 そのことが 古民家改修を難しくしている要因のひとつです。
 今回は 柱の根っ子(床下)に 12センチ角の材料を2本をはさんで 補強しています。 耐震の壁を どのように 効かせるのかが ポイントです。
 昔の家は 床下の材料が すごく太いです。基礎の代わりなんだろうなあ。