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2020年6月28日

お寺の屋根

カテゴリー: 建築いろいろ

 お寺や 神社の屋根は 反ったりむくったり 曲線がきれいですよね。伝統的な建築を維持したりするのには結構お金がかかるものです。高い材料と 手間暇がかかっているので  田舎でそんな工事を望んでもすぐにはできない世の中になってきました。

 館山の東伝寺は ぼくの学生時代からの 友人が住職をしているお寺です。お寺の中には たくさん建物があるので その維持管理に関して たまに相談を受けたりします。

 ちょっと前の世代の住職達は 景気が良かったこともあり お寺の伽藍を豊かにすることに熱心で、 競って鐘楼や山門 庫裏など建築しました。

  その建築群が そろそろメンテナンスの時期に差し掛かってきました。建築当時とはだいぶ違う世の中だし、腕利きの職人を集めないと直せないような建物がたくさんあることが 重荷になってきているのです

 去年の台風15号で 屋根も壊れてしまったし、もともと雨漏りもしているから 住職に「曲面の屋根を ガルバリウム鋼板でもふけるような 屋根に変えてみてもいいかな?」と相談して OKが出たので今回の工事となりました。 

 コンセプトは 住宅に使われるような安価な既製品屋根材を使って、高い技術がなくても施工できるような屋根に 下地から変えてしまおう。

3次曲面を2次曲面に

 こんな感じになった。どうでしょう。素人目には 違和感がないような気がします。時間のある時に 順次 銅板屋根を ガルバリウム鋼板屋根に変えていきます。

2020年5月31日

ミノワ杉

友達で 農家の美濃輪さんの家をリフォームしていた時に 

設計は渡辺英さん、大工は筒井さんという チームでのリフォームでした。
このお話は 後ほどお伝えします。

「うちの山に生えている杉の木を 売りたいのだが 見てくれないか」という相談を受けました。こんな話はたまにありますが 大抵は 「買った方が安いよね。」という一言で終わってしまいます。

 

しかし美濃輪さんの山は 山武にあり 有名な山武杉の産地であります。そして直径1mを超えるような大木もあると言います。

 じゃあ ということで 現場にいた大工筒井さんや 木こり 宮地ケン と一緒に山に行ってきました。道路より一段低いところである土地は 山というよりは 谷という感じ。また 管理はされてなくて 長い間 放置されていたのが見て取れます。

 周りの地主さんたちも 立木の値段は 低迷していて よほどの木でないと お金にはならないのを知っています。大木が何本かあっても ぼくらが自分で使う 量はたかが知れているので ケンの親方 山田さんに 見てもらうこととなりました。

山田さんは てきぱきと 高樹齢の木の太さや 長さを目視して お金をはじいていきます。樹齢300年の山武杉ともなると結構な金額になるのですね。

山田さん「細い木は 出しづらいので やめたほうがいい」という。僕が使うのは その細い木ほうなので ここで 手をひいちゃうと つまらないし ここは しつこく食らいついたほうがいいと 直感的に感じたので なにか作戦を立てよう。

 地元の木で建築する場合にネックとなるのが 長い木がないということ。3m、4m、材はあるのですが 5m、6mの長尺物は貴重で 高価なのです。なので とりあえず全部6m材がとれるように 玉ぎっちゃおう という作戦で行くことにしました。

 ちばの木は 水腐れなどが多く 実際に使える木は 3割くらいと言われています。6mの良材が取れる350本ぐらいの木を伐採、製材してもらいました。全部6mの長さの構造材で6寸、8寸、1尺材。

ミノワ杉は すでに現場で 使われています。生っ木ですが ぼくは平気の平左で使っています。少々葉がらし期間が長かったので 所々虫食い穴があります。丸みもあります。そんな欠点もありつつ しびれるような良材があるのです。

牛屋さんの家の車庫は「ミノワ杉」。ほぼ赤身無節の1尺材。こんな6m材はめったにありません。
宮下さんの家屋根修理「ミノワ杉」で補強。6mの1尺材でしかも生っ木。めちゃくちゃ重いです。
2019年11月16日

いよいよ明日の現場状況

カテゴリー: 現場だより

11/17日曜日の完成見学会&土塗りワークショップが明日となりました。

 

「冨浦の家」完成見学会

オープンキッチン。みんなで作ってみんなで食べる。

作業台でもあり 食卓でもあるテーブルは使いやすそう。

明日のために掃除中。

外部はモルタル掻き落し+焼き杉板。

杉を焼くのは慣れてきました。すごく段取りよく焼いていて、チームワークもいい。

「売れるんじゃないか?」と。

それはないよ 世間知らず君。

 

 

三坂の家 「土塗りワークショップ」

本日、試し塗り。

土も程よく発酵して くさいです。

子供たちもどのくらい塗れるのか お試し中。

 

高いところはプロにお任せ。鈴木左官さんです。

鈴木左官さんは瓦も葺けるので 台風以来、超多忙です。

「久しぶりに 土が塗りたい」という。

 

 

では 興味がある方は お待ちしています。

 

 

2019年11月11日

11/17土塗りワークショップ

カテゴリー: 現場だより

11/17日曜日に 完成見学会と 土塗りワークショップを開催しますので 興味のある方は メールください

「土塗りワークショップについて」

一般的に 予算がなくて 家を建てようとすると

十中八九 建売住宅のような家ができてしまいます。

「そういう家はいやだなぁ。どうしたらいいの?」

というときに

「古建具ならもらってこれるよ。」

「中古の墓石なら タダだよ」

「断熱材はもみ殻でいいんじゃない?」

というような議論を重ねて進んできた「三坂の家」プロジェクト。

コンセプトは

「もらってくる 拾ってくる」です。

 

土塗りワークショップは 「拾ってくる」部分のクライマックスと言えるでしょう。

土を 内装仕上げ塗として使ってみます。

どうなるかな?

 

土作りはお施主さんが担当で 左官屋さんのアドバイスの下

ワラを混ぜてコネコネして作りました。

当日は 安達左官(結婚して柴田左官になりました!)と

晋作左官(数か国語を話せる)に協力してもらいます。

場所 南房総市三坂

日時 11/17日曜日 8:00~16:00くらいまで

持ち物 作業着 (泥んこになってしまうと思います。)

お昼は お施主さんが用意してくれるはずです!

 

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2019年10月5日

異国の木組み

カテゴリー: 建築いろいろ

サンタローがうちをやめてから もうすぐ1年経つんですね。

彼はカナダで大工をやっているのかな?

詳しいことは知らないのですが 小包が届いた。

その中に カナダの大工教科書 的な本が3冊入っていた。

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フランス語で書いてあるので 図を見て判断するしかないのですが

結構よくわかります。立体の木組みを平面で説明しているので

似たような展開図が出てきます。

サンタローが作った 木組み模型。

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これはちょっとまねできないですねー。

すごいなぁ。うらやましいなぁ。

こういうのを やる時間と気力がほしい今日この頃。

2019年9月29日

台風被害(備忘録)

カテゴリー: 建築いろいろ

台風の被害によって いろんな人からメールなどをいただきまして ご心配おかけしました。

あまり返事をしてこなかったのですが先ほど 光ケーブルもやっと開通して

ネット、テレビ、電話もつながりました。

備忘録としてブログを書いておこうかと思います。

 

台風が来る前はそんなに大きいという報道はなかったですよね。

その日は 久しぶりに海で遊んで クタクタになって帰ってきたのですが、

ラジオニュースでは 今回の台風は結構強いぞ!という報道になっていました。

現場の様子も心配だったので夕方ブラっと現場廻りをして 早めに就寝。

 

夜中の2時ごろに 自宅玄関の引き戸が 強風で家の中に飛ばされて

ガラスが飛び散っているという。

行ってみたが 風が強くて 危ないし 停電してるし

「今出来ること何にもないよね?」ということで 二度寝。

朝 5時ぐらいに 知り合いから「風で屋根がめくれたから 見に来てくれ」という電話で目覚める。

「早いなあ。」と思いつつ起きると 家の中の玄関周辺が ひどいことになっていました。

そして 庭先から作業場の方を見ると 作業場のやねが!

作業場にはお施主さんからの預かり物がたくさんあるので 雨の前に屋根をふさぎたい!

この日は作業場の屋根を解体しようとしましたが、 人力では不可能と判断し

翌日レッカーで屋根解体。

 

作業場の屋根が治った頃 暑さでみんなダウンしてしまいました。

台風の後フェーン現象で 連日35度くらいありましたからしょうがないですね。

ぼくは日陰から指示出ししていたので 大丈夫でした。

災害復旧に必要な物資が全然なくて ブルーシートもないので

森田さんと 土嚢袋つくりでもしておこうか。  ノルマ100個/人。

土嚢袋を作ったのは 24年前の阪神・淡路大震災以来で、

その時は主に瓦の下の土を入れていました。多分1000とか2000とか作ったと思います。

軽トラが動かなくなる寸前までギュッと積んで走ってました。

 

5日目くらいに 近所の建材店にブルーシートが入ったと連絡がきたので 瓦のずれた家を回る。

屋根のブルーシートも淡路で張りまくってきたので だいたいやり方はわかっっていました。

 

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停電がずっとつずいていましたが 水は出たので うちはそんなに大変ではなかったです。

毎日BBQで 子供も喜んでいましたし 冷蔵庫の中のものが4日目くらいまで大丈夫だったのです。

ぼくは暑いのに冷たい飲み物がなかったのが 辛かった。冷たいビールとか。甘えん坊ですね。

 

そんな時に 仕事仲間の 松延さんが 氷と焼酎をもって 駆けつけてくれた。

夜も飲んだくれて リフレッシュできました。

 

テレビで見た人も多いかと思いますが

館山の「海紅豆」という旅館の屋根が派手に飛ばされて 一躍有名になってしまいました。

海紅豆との付き合いは 17年前からで、「暇なときにリフォームしてくれ」と頼まれて、

2,3年に一回くらいの頻度でリフォームしてきたのです。

外部をリフォームするほどの予算はなかったのですが

今回けが人が出なくてほっとしています。