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2021年2月15日

旅館海紅豆 新築工事

カテゴリー: 現場だより

去年の台風で 壊れてしまった 旅館海紅豆の再建工事がスタートしました。

他の仕事で忙しかったので ぼくらが建設するのは難しいか と思いましたが、 コロナ禍もありゆっくりスタートでよい ということで 去年の6月から設計がスタートしました。設計はアトリエハルさんにお願いして 構造は山辺さんに見てもらうことにしました。ぼくも少し設計に参加しています。

左が女子 右が男子浴室 大きな窓がつくので眺めは良さそうです。

 

200坪を超える大きな木造建築なので大変です。普段 小住宅ばかりやっているチームなので 数多くの困難が 待ち受けているでしょう。ちなみにホールダウン金物90本 アンカーボルト300本あります。

敷地は 海に面している 最高のロケーションで客室やロビー、浴室等すべて海に面して作る予定です。

ホールダウンを設置し終わってホッと一息。
2021年2月2日

今日の作業場

カテゴリー: 現場だより

最近雨が多くて 水不足は解消された南房総市です。雨が多いと自然と作業場にみんな集まってきます。

最近購入した ビシャモン君。 電力を使わず油圧の力で200キロまで持ち上がります。今までは重たい構造材を加工するのに 2人で必死に加工をしていましたが ビシャモン君のおかげで力仕事が減りそうです。

内装と本棚の製作です。結構な量の本棚で 

ダボをまじめに 入れているところがにくいです。嶋根君のお仕事。ぼくだったら 本を置いてしまえば見えないのだから 見えにくい方からビスで留めていたかもしれません。

 こんな風に棚板を何百枚も同じものを作る作業は 単純で苦痛な仕事に 思えるかもしれませんが みんな結構平気で仕事しています。まったく同じものを作るという作業にも物つくりの面白さがありますよ。

鈴木さんが パネルソーで 合板を正確に切っています。合板は実はそんなに正確にできていなくて 1、2mm誤差があります。正確に張詰めようと思ったら 4辺すべてを切り直すのです。

2021年1月16日

外壁について

カテゴリー: 現場だより

ちょっと遅いですが 今年も 頑張っていきます!

「そろそろ 外壁の塗り替え時期ですね」10年くらいたつと 外壁の塗装は塗ったか塗らないかわからないくらい剥げてきます。

2階の外壁は 黒く塗ったはずでしたが、10年経つと塗料は剝げていますね。

「外壁を木板張りにすると 塗装しなければならないし、塗装って足場もいるし結構お金がかかるので 外壁を木にするのは やめようかな。」という人が多いのですが 木は塗装しなくても大丈夫です。大抵はじめだけ塗装してあとは何にもしないというのが多いんじゃないでしょうか。

できれば 

①軒先を出す。高さ3mで 1mくらい出す。

②外壁材は水に強い木を選択する。

この2点守れば外壁木板張りは 塗装しなくても 数10年張り替えなくても大丈夫でしょう。

最近できた 倉庫+車庫。焼き板外壁 しかも施主焼き。うまいもんです。

2020年11月22日

保田の家 完成

カテゴリー: 建築いろいろ

  鋸南町保田で 作っていた 平屋の家が完成しました。設計も施工も椎野さんで 住み心地の良い平屋の家が できたんじゃないかと思います。

 この建築の話を初めて頂いたとき 椎野さんが担当者として 適任だろうと思っていました。というのも その一年前に 自宅を平屋で 設計施工で作っていたからです。

 この家の外壁は 焼き板で 自分たちで焼いて作っています。3年ほど前からうちのブームになっていますが 焼杉を作る技術は 年々磨かれてきています。

 内部は小屋梁を現した 広がりのあるリビングと こじんまりとした 個室を組み合わせた平屋建てです。

 去年の台風の影響で 工事が大変混雑しています。住宅の修理は 先が見えた感じではありますが、いままで修理が 後回しになっていた 神社、お寺、旅館などの修理が手つかずで残っています。今しばらく混雑状況は続くと思います。

2020年11月4日

たたき土間 再施工

カテゴリー: 建築いろいろ

お施主さんの友達や設計士さんの協力を得て 施工した 三和土(たたき)土間が うまく固まりませんでした。(悲)。

叩き足りなかったのか 配合が悪かったのか 表面がパサパサして埃っぽいのです。

かなりプリミティブな方法で 施工したのが よくなかったか。家の中で耕運機をかけたのは 最初で最後になりそうです。

畑を耕すように家の中で耕運機を使う設計士Tさん。この後叩いてみるがうまくいかず。

やり直しというのは結構大変なもんで 壊すところから始めなければなりません。

今回のやり直す土間は  宮下空君にお願いすることにしました。

空君は 土と石灰とにがりを きちんと計って配合し サンプルを作ってきてくれました。

作業場で ちょっと大きめのサンプルを 作って 配合や容量を確認しました。

今回はうまくいきそうです。

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土間施工日は 再び みんなが集まってくれて 一日中土間をたたいてくれました。夕方には 粘土は上に浮いてきて 素足で歩くと気持ちの良い土間に仕上がりました。

2020年8月27日

南房総の土地選び

カテゴリー: 建築いろいろ

「南房総で土地を探しているのですが」という問い合わせを 何軒か頂きました。

コロナ禍で テレワークや 地方移住が言われていますが そんな影響もあるのかなと 思っています。

そこで 南房総での土地探し又は 中古物件探しで アドバイスをしたいと思います。不動産に関しては 素人ですので ご了承ください。

 まず一つ目は 房総半島は 太平洋に大きく突き出た 地形をしているので 風が強いことです。特に 冬の西風は 「大西」と言って 風速20m級の風が 吹きます。アクアラインもよく止まりますよね。そのため 西側に何か風よけのようなものがあると 居心地の良い家になると思います。ちょっとした山でも 生垣でも 隣家でもいいのですが 、なにかあったほうがよいです。

自宅も西側に山があるので 西風は入ってきません。

 2つ目、 中古物件選びは 平屋がおすすめです。一般的に 2階建てより平屋建てのほうが 地震の揺れは小さいですし 台風などの強風も 高さがない分受けにくいのです。古い中古住宅は 現在の耐震基準を満たしていない場合が 多いので 今の新築ほど強くないのです。また 2階建てのほうが メンテナンスに 費用が掛かる場合が多いです。

 最後に、南房総市や鋸南町は 人口が減っている過疎地域で 今後行政サービスの質も低下していくことと思います。そのため あまりにも人里離れた 一軒家の場合 道路の修理や 水道 排水のインフラ整備に 予算を割くことができなくなってくるのではないかと思います。

 いずれにしても 山あり海ありで 東京も近いので 住みやすい地域です!

海辺の楽しい現場 

2020年7月14日

石蔵を修理

カテゴリー: 建築いろいろ

 昔から 房総は 竹の名産地で 良質な竹が取れる。今でも 竹屋さんに行けば 好みの寸法で 割竹を作ってくれます。恵まれてますね。

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去年の台風で 石蔵の漆喰壁が壊れてしまったので 修理しています。壁の下地は 出来てしまえば なんてことはないのですが こんな感じになっています。 割竹にシュロ縄を ぐるぐる巻きにして 土を塗っていきます。

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  割竹にシュロ縄を書きつける作業が 手作業ですると 結構大変そうです。 何とか 手間を省くために 機械化して 作業効率を上げようとしました。

2人組での作業は 1人作業の 2倍進まないと意味がありません。ビミョーな作業です。この後 左官屋さんに 却下されました。

2020年6月28日

お寺の屋根

カテゴリー: 建築いろいろ

 お寺や 神社の屋根は 反ったりむくったり 曲線がきれいですよね。伝統的な建築を維持したりするのには結構お金がかかるものです。高い材料と 手間暇がかかっているので  田舎でそんな工事を望んでもすぐにはできない世の中になってきました。

 館山の東伝寺は ぼくの学生時代からの 友人が住職をしているお寺です。お寺の中には たくさん建物があるので その維持管理に関して たまに相談を受けたりします。

 ちょっと前の世代の住職達は 景気が良かったこともあり お寺の伽藍を豊かにすることに熱心で、 競って鐘楼や山門 庫裏など建築しました。

  その建築群が そろそろメンテナンスの時期に差し掛かってきました。建築当時とはだいぶ違う世の中だし、腕利きの職人を集めないと直せないような建物がたくさんあることが 重荷になってきているのです

 去年の台風15号で 屋根も壊れてしまったし、もともと雨漏りもしているから 住職に「曲面の屋根を ガルバリウム鋼板でもふけるような 屋根に変えてみてもいいかな?」と相談して OKが出たので今回の工事となりました。 

 コンセプトは 住宅に使われるような安価な既製品屋根材を使って、高い技術がなくても施工できるような屋根に 下地から変えてしまおう。

3次曲面を2次曲面に

 こんな感じになった。どうでしょう。素人目には 違和感がないような気がします。時間のある時に 順次 銅板屋根を ガルバリウム鋼板屋根に変えていきます。

2020年5月31日

ミノワ杉

友達で 農家の美濃輪さんの家をリフォームしていた時に 

設計は渡辺英さん、大工は筒井さんという チームでのリフォームでした。
このお話は 後ほどお伝えします。

「うちの山に生えている杉の木を 売りたいのだが 見てくれないか」という相談を受けました。こんな話はたまにありますが 大抵は 「買った方が安いよね。」という一言で終わってしまいます。

 

しかし美濃輪さんの山は 山武にあり 有名な山武杉の産地であります。そして直径1mを超えるような大木もあると言います。

 じゃあ ということで 現場にいた大工筒井さんや 木こり 宮地ケン と一緒に山に行ってきました。道路より一段低いところである土地は 山というよりは 谷という感じ。また 管理はされてなくて 長い間 放置されていたのが見て取れます。

 周りの地主さんたちも 立木の値段は 低迷していて よほどの木でないと お金にはならないのを知っています。大木が何本かあっても ぼくらが自分で使う 量はたかが知れているので ケンの親方 山田さんに 見てもらうこととなりました。

山田さんは てきぱきと 高樹齢の木の太さや 長さを目視して お金をはじいていきます。樹齢300年の山武杉ともなると結構な金額になるのですね。

山田さん「細い木は 出しづらいので やめたほうがいい」という。僕が使うのは その細い木ほうなので ここで 手をひいちゃうと つまらないし ここは しつこく食らいついたほうがいいと 直感的に感じたので なにか作戦を立てよう。

 地元の木で建築する場合にネックとなるのが 長い木がないということ。3m、4m、材はあるのですが 5m、6mの長尺物は貴重で 高価なのです。なので とりあえず全部6m材がとれるように 玉ぎっちゃおう という作戦で行くことにしました。

 ちばの木は 水腐れなどが多く 実際に使える木は 3割くらいと言われています。6mの良材が取れる350本ぐらいの木を伐採、製材してもらいました。全部6mの長さの構造材で6寸、8寸、1尺材。

ミノワ杉は すでに現場で 使われています。生っ木ですが ぼくは平気の平左で使っています。少々葉がらし期間が長かったので 所々虫食い穴があります。丸みもあります。そんな欠点もありつつ しびれるような良材があるのです。

牛屋さんの家の車庫は「ミノワ杉」。ほぼ赤身無節の1尺材。こんな6m材はめったにありません。
宮下さんの家屋根修理「ミノワ杉」で補強。6mの1尺材でしかも生っ木。めちゃくちゃ重いです。
2020年2月11日

棟札ありました!

カテゴリー: 建築いろいろ

今日は 日曜日ということもあり フォトグラファーの 坂下さんと古民家の撮影をしました。僕が アシスタントで 邪魔なものが映り込まないように そそくさと小屋裏を移動していると、あれ?左手前の束に打ち付けてある板は?

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The wooden tag of the building history

木っ端のようなすごくちゃちな板が 束に打ち付けられているのを発見。前回探したときは 何もなかったはずなのに、どうして見逃していたんだろう。 こう見ると目立ちますね。

 板の釘を慎重に抜いてみると 裏に 墨書がありました。この釘を抜いたのは僕が初めてと思います。

Completion of construction in 1804

「文化元年 甲子三月大吉日」とあります。調べてみると 1804年ですので築216年ということがわかりました。裏に住むのおじさんは 250年と言ってましたが・・・。 誤差の範囲でしょう! この棟札は 角釘でしっかりと打ち付けてあったので、216年ぶりに外されたのです。