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2020年8月27日

南房総の土地選び

カテゴリー: 建築いろいろ

「南房総で土地を探しているのですが」という問い合わせを 何軒か頂きました。

コロナ禍で テレワークや 地方移住が言われていますが そんな影響もあるのかなと 思っています。

そこで 南房総での土地探し又は 中古物件探しで アドバイスをしたいと思います。不動産に関しては 素人ですので ご了承ください。

 まず一つ目は 房総半島は 太平洋に大きく突き出た 地形をしているので 風が強いことです。特に 冬の西風は 「大西」と言って 風速20m級の風が 吹きます。アクアラインもよく止まりますよね。そのため 西側に何か風よけのようなものがあると 居心地の良い家になると思います。ちょっとした山でも 生垣でも 隣家でもいいのですが 、なにかあったほうがよいです。

自宅も西側に山があるので 西風は入ってきません。

 2つ目、 中古物件選びは 平屋がおすすめです。一般的に 2階建てより平屋建てのほうが 地震の揺れは小さいですし 台風などの強風も 高さがない分受けにくいのです。古い中古住宅は 現在の耐震基準を満たしていない場合が 多いので 今の新築ほど強くないのです。また 2階建てのほうが メンテナンスに 費用が掛かる場合が多いです。

 最後に、南房総市や鋸南町は 人口が減っている過疎地域で 今後行政サービスの質も低下していくことと思います。そのため あまりにも人里離れた 一軒家の場合 道路の修理や 水道 排水のインフラ整備に 予算を割くことができなくなってくるのではないかと思います。

 いずれにしても 山あり海ありで 東京も近いので 住みやすい地域です!

海辺の楽しい現場 

2020年7月14日

石蔵を修理

カテゴリー: 建築いろいろ

 昔から 房総は 竹の名産地で 良質な竹が取れる。今でも 竹屋さんに行けば 好みの寸法で 割竹を作ってくれます。恵まれてますね。

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去年の台風で 石蔵の漆喰壁が壊れてしまったので 修理しています。壁の下地は 出来てしまえば なんてことはないのですが こんな感じになっています。 割竹にシュロ縄を ぐるぐる巻きにして 土を塗っていきます。

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  割竹にシュロ縄を書きつける作業が 手作業ですると 結構大変そうです。 何とか 手間を省くために 機械化して 作業効率を上げようとしました。

2人組での作業は 1人作業の 2倍進まないと意味がありません。ビミョーな作業です。この後 左官屋さんに 却下されました。

2020年6月28日

お寺の屋根

カテゴリー: 建築いろいろ

 お寺や 神社の屋根は 反ったりむくったり 曲線がきれいですよね。伝統的な建築を維持したりするのには結構お金がかかるものです。高い材料と 手間暇がかかっているので  田舎でそんな工事を望んでもすぐにはできない世の中になってきました。

 館山の東伝寺は ぼくの学生時代からの 友人が住職をしているお寺です。お寺の中には たくさん建物があるので その維持管理に関して たまに相談を受けたりします。

 ちょっと前の世代の住職達は 景気が良かったこともあり お寺の伽藍を豊かにすることに熱心で、 競って鐘楼や山門 庫裏など建築しました。

  その建築群が そろそろメンテナンスの時期に差し掛かってきました。建築当時とはだいぶ違う世の中だし、腕利きの職人を集めないと直せないような建物がたくさんあることが 重荷になってきているのです

 去年の台風15号で 屋根も壊れてしまったし、もともと雨漏りもしているから 住職に「曲面の屋根を ガルバリウム鋼板でもふけるような 屋根に変えてみてもいいかな?」と相談して OKが出たので今回の工事となりました。 

 コンセプトは 住宅に使われるような安価な既製品屋根材を使って、高い技術がなくても施工できるような屋根に 下地から変えてしまおう。

3次曲面を2次曲面に

 こんな感じになった。どうでしょう。素人目には 違和感がないような気がします。時間のある時に 順次 銅板屋根を ガルバリウム鋼板屋根に変えていきます。

2020年5月31日

ミノワ杉

友達で 農家の美濃輪さんの家をリフォームしていた時に 

設計は渡辺英さん、大工は筒井さんという チームでのリフォームでした。
このお話は 後ほどお伝えします。

「うちの山に生えている杉の木を 売りたいのだが 見てくれないか」という相談を受けました。こんな話はたまにありますが 大抵は 「買った方が安いよね。」という一言で終わってしまいます。

 

しかし美濃輪さんの山は 山武にあり 有名な山武杉の産地であります。そして直径1mを超えるような大木もあると言います。

 じゃあ ということで 現場にいた大工筒井さんや 木こり 宮地ケン と一緒に山に行ってきました。道路より一段低いところである土地は 山というよりは 谷という感じ。また 管理はされてなくて 長い間 放置されていたのが見て取れます。

 周りの地主さんたちも 立木の値段は 低迷していて よほどの木でないと お金にはならないのを知っています。大木が何本かあっても ぼくらが自分で使う 量はたかが知れているので ケンの親方 山田さんに 見てもらうこととなりました。

山田さんは てきぱきと 高樹齢の木の太さや 長さを目視して お金をはじいていきます。樹齢300年の山武杉ともなると結構な金額になるのですね。

山田さん「細い木は 出しづらいので やめたほうがいい」という。僕が使うのは その細い木ほうなので ここで 手をひいちゃうと つまらないし ここは しつこく食らいついたほうがいいと 直感的に感じたので なにか作戦を立てよう。

 地元の木で建築する場合にネックとなるのが 長い木がないということ。3m、4m、材はあるのですが 5m、6mの長尺物は貴重で 高価なのです。なので とりあえず全部6m材がとれるように 玉ぎっちゃおう という作戦で行くことにしました。

 ちばの木は 水腐れなどが多く 実際に使える木は 3割くらいと言われています。6mの良材が取れる350本ぐらいの木を伐採、製材してもらいました。全部6mの長さの構造材で6寸、8寸、1尺材。

ミノワ杉は すでに現場で 使われています。生っ木ですが ぼくは平気の平左で使っています。少々葉がらし期間が長かったので 所々虫食い穴があります。丸みもあります。そんな欠点もありつつ しびれるような良材があるのです。

牛屋さんの家の車庫は「ミノワ杉」。ほぼ赤身無節の1尺材。こんな6m材はめったにありません。
宮下さんの家屋根修理「ミノワ杉」で補強。6mの1尺材でしかも生っ木。めちゃくちゃ重いです。
2020年2月11日

棟札ありました!

カテゴリー: 建築いろいろ

今日は 日曜日ということもあり フォトグラファーの 坂下さんと古民家の撮影をしました。僕が アシスタントで 邪魔なものが映り込まないように そそくさと小屋裏を移動していると、あれ?左手前の束に打ち付けてある板は?

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The wooden tag of the building history

木っ端のようなすごくちゃちな板が 束に打ち付けられているのを発見。前回探したときは 何もなかったはずなのに、どうして見逃していたんだろう。 こう見ると目立ちますね。

 板の釘を慎重に抜いてみると 裏に 墨書がありました。この釘を抜いたのは僕が初めてと思います。

Completion of construction in 1804

「文化元年 甲子三月大吉日」とあります。調べてみると 1804年ですので築216年ということがわかりました。裏に住むのおじさんは 250年と言ってましたが・・・。 誤差の範囲でしょう! この棟札は 角釘でしっかりと打ち付けてあったので、216年ぶりに外されたのです。

2020年2月1日

古民家の解体Ⅱ(2/8日で)

カテゴリー: 建築いろいろ

 この古民家は 台風で 茅を覆っていた板金屋根が 飛ばされただけで 住めないから壊すというわけではありません。

状態はいいけど 壊さざるを得ないという家です。

 竹小舞の状態をみてみたいなぁ と思っていました。 土壁を壊すときガシガシ壊すと竹小舞もバラバラになってしまうのですが みんな丁寧に壊してくれました。なんかきれいでしょ。

the structure of thatched roof

2/8(土)に見学したい人が見れる日にしたいと思います。連絡不要ですのでお気軽にお越しください。

 週明けの10日から茅を下ろし始めようと思っています。茅を下ろし始めると 煤がすごくて 真っ黒になってしまいますので 近づかないように!

sooty face

 茅を下ろすのは 「千倉の古民家」以来です。実はあの時、「茅下ろし」という作業をなめていました。何の策もなく、森田さんとぼくと若者と三人で 茅を2tダンプに積んで畑に捨てるというのを 1週間以上やっていた記憶があります。屋根から茅をぬいてもぬいても なかなか茅がへらなくて・・。

thatched roof replacement

今回は秘策がありますので 4日で終わるだろうと思っています。そんなわけで 茅下ろしアルバイト募集してます!

2020年1月31日

古民家の解体

カテゴリー: 現場だより

 蔵の解体が一段落着いたので いよいよ母屋の解体に着手。母屋は築250年くらいじゃないかと 裏のおじさんが教えてくれました。

old ware house and old Japanese house(250 years old)

 新建材など後から付けた内装材などを 取っぱらって 250年前の構造をあらわにしていきます。50年前の改築は解体しててもよくわかるのですが、150年前の改築は なかなか見分けがつきません。煙でいぶされていて 木が真っ黒なのもありますが そもそも その100年間で工法や材料が 変っていないというのが原因かと思います。

 蔵の解体は 思ったより土のボリュームがあって 苦戦しましたが 母屋は ごく普通の古民家。土かべの厚さも 6~7㎝ぐらいで カケヤとバールで 壊れていきます。茅葺は小屋裏が(天井から上)おおきいので いろんな用途に使われてきました。茅葺きの棟木まで 土壁が塗られています。

Clay wall and Bamboo lattice

かっこいい木組みが出てきそうです。松に入る虫も少なそうです。

見たい!という人が 多そうなので 来週あたりに 自由に見れる日を作ろうかな。と考えています。

2020年1月25日

蔵の解体 3

カテゴリー: 現場だより

蔵の土を はがし終わってすっきりした蔵

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とりあえず 蔵の全貌は 明らかになりました。プロポーションというか 形がきれいで 図面に残しておこうと思っています。これで蔵の新築依頼が来ても あたふたせずに済みそうです。

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 隣で大火事があっても 大丈夫なように 木が露出している部分はありません。漆喰の破風に 分厚い軒裏の土。下屋が燃えても 本体は燃えないような工夫があります。

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 この蔵は手ごろな大きさだし 単純な平面で 移築に向いているんじゃないかと思っていました。しかしながら 白アリが2階の梁まで食っているのでどうかなぁ。

 さて 蔵はとりあえず このまま置いといて いよいよ次は母屋です。母屋は期待できると思います!

2020年1月24日

蔵の解体2

カテゴリー: 建築いろいろ

せっかく蔵を壊すのだから 上塗りから丁寧にはがす。上塗りの漆喰は きれいに剥がれます。

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蔵の土壁は さすがに強くて ちょっとずつしか 壊れません。

始めは かけやで 何度かたたけば 崩れるかなと思っていましたが そんな 甘いものではありませんでした。コツコツとトンネルを掘るように ちょっとずつ。

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1人で作業してると すぐに心が折れてしまうでしょう。ほかの人のコツコツという音が 気持ちをつなぎとめてくれます。

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ぼくも蔵の解体は初めてなので 見たことのない景色です。         竹小舞の蔵 「おー、すげー」と思いますよ。

2020年1月20日

蔵の解体

カテゴリー: 建築いろいろ

今年は 始まったばっかりですが 楽しみな仕事が ちらほら。

 まず 第一弾として 本日 蔵と古民家の解体が始まりました。現場が作業場の隣と言ってもいいくらいの 近さで 徒歩通勤圏内。

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 古民家は 直すとなると やっかいで 頭が痛いのですが 壊すとなると 楽しみ仕事に変わります。当事者と第三者の違いですね。

 例えば 柱が腐っていた場合に 当事者は「どうやって直そうか」となりますが

第三者は「なるほど、この納まりは雨が入りやすいのね。勉強になった。」でおわりですから。

 今回の解体は 現場が近いこともあるので グシャッとやらずに 漆喰、荒壁、瓦と 一層一層 丁寧にばらしてゆこうと思っています。

 お施主さんは 「築100年ぐらいじゃないかな」と言っていましたが、

 裏に住むおじさん曰く、

「ここの母屋は 250年は経っているはず。35年前に取り壊したうちの母屋が築210年だったから。」

 期待しましょう。250年前というと 1770年。 まだ、アメリカが植民地だった頃。杉田玄白の「解体新書」とか。

 見学したい方は ぜひ来てください。おまけもありますよ。

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