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2018年1月17日

金谷の木塀修理2

カテゴリー: 現場だより

木塀を 同じように 再現するのは そんなに難しいことでは ないんです。 同じように 作ればいいだけなんで。

問題は 房州石

房州石というのは現在は 切り出していないので 新しい 房州石というのは ないのです。

今回も 木塀の下に 房州石の延べ石が三段積んであるのですが 風化が激しいものは この機会に 取り替えたいと思っていました。

どうしようかと 思案していたら、 石屋さんが「あるよ」と。

金谷の石屋さんは 古い家や 塀が解体されると 房州石を もらって 置き場にためてあるそうです。

房州の延べ石の寸法は昔からの規格があるので 特に切ったり はつったりしなくても  使えるそうです。

きれいに納まりました。規格化 ってすばらしい! 今の建材で 100年前の建築にぴたりと合うものはちょっと頭に浮かびません。

目地にモルタルやコンクリートが使ってあると 再利用しにくいということで 今回も それらは使わずに 空積みとしました。

2018年1月8日

金谷の木塀修理

本年も 焦らずにじっくり 仕事をしていこうと思っています。

以前改修した 金谷の石蔵は 金谷美術館の 別館として 美術品の展示をしています。


その敷地内にある 木塀の 痛みが激しかったので 解体修理することになりました。

古い建造物を解体する際に 気を付けることは ハンマーで ガチャガチャ壊してはいけないということ。その当時の「痕跡」がたくさんあるので それをまず 見逃さないように解体していきます。「痕跡」とは 作った職人の仕事の跡 使われた道具の跡 改造された仕事の跡 等。

今回は 石の上に作られた木塀で  石にほぞ穴が掘られていて 柱のほぞを長く伸ばして ずれ止めにしていたこと。今では アンカーボルトで 石とずれないように 固定してしまうので、その当時の 職人の仕事の仕方が わかります。

 

 

古い木塀の修理をする時に 想像力を膨らませるというか その当時に思いをはせる くらいの 余裕はほしいよね。

2013年10月21日

台風一過

カテゴリー: 外部

台風26号(ウィーパー) は房総半島にとっても かなりの強風と 豪雨をもたらしました。

金谷美術館別館の目隠し塀も 強風にあおられて 倒れたりしていました。 また 蔵の漆喰も 所所 剥がれ落ちてしまい 修理が必要な状況です。
以前の台風で 漆喰が落ちた時は 二面だけ修理しました。その時は 家紋も 作り変えたので きれいになっています。この家紋は 漆喰を 盛っていき 鏝で仕上げています。近くで見てもきれいです。
文化財を 維持していくのは お金がかかって大変なことです。 しかも 直せる職人だって地元にいるとは 限りませんので 工事費も 割高になってしまいます。
お昼に 金谷を ぶらりしていると きれいな石蔵を発見 石の劣化も少なくて かなりいい状態です。金谷石は 劣化が早い石と 丈夫な石と品質に大きな 差があるように 思います。

2010年3月15日

金谷美術館 オープニングに行ってきました。

カテゴリー: お知らせ

本日、千葉県富津市金谷にある
「金谷美術館」がオープンし、そのオープニングセレモニーに参加してきました。

外観はいわゆるコンクリートの打放しに房州石をはってある、町そのものを表現した建物。
館内では、
『江戸期以降の日本の名画展』が開催され、橋本雅邦や土佐光貞などの作品が展示されていました。
オープニングともあって鑑定家の作品紹介も行われ、見甲斐のあるものでした。
金谷美術館
〒299-1861 千葉県富津市金谷2146-1
E-mail voice@kanayaart.com
TEL : 0439-69-8111
(S)

2009年12月21日

登録有形文化財(建造物)として認定されました

カテゴリー: お知らせ

石蔵を改造してつくった金谷美術館が、
登録有形文化財としてこのたび認定されました。

登録文化財とは
古い町並みや建物が主に経済的な理由において取り壊されていく現状をなくすために文化庁が制定したもので、築50年以上を条件としてその土地の景観に重要な役割を果たし
かつ復元することが困難な建造物に認定される制度です。
あまり周知されていませんが、このような制度があります。
くわしくは千葉教育委員会のページをご覧ください

2009年10月24日

房州石の蔵

カテゴリー: イベント

地元の石蔵を修理し、美術館がこの週末プレオープンします。

千葉県南部の富津市金谷地区では、昭和50年ごろまで房州石の産地として、賑わいがありました。
この石をつかって建てられた蔵を、このたび改修しました。

この蔵は、なかでも良質なものを使っているため表面にも美しい模様があり、風化も少なくすんでいます。
床の下地や小屋組みは木造であり、傷みが激しかったので部分的に補修しました。

富津市金谷にゆかりのある芸術家の作品を展示する予定のようです。

石と芸術のまち金谷 10/25(日) ぜひ、お立ち寄りください。