2年前の台風15号で 屋根が壊れて まだ修理していなかった東伝寺の屋根替えに やっと入ることができました。
お寺の屋根は大きい。 それは屋根の角度が急こう配で、一番高いところは3階建てと同じくらいの高さがのです。こんな仕事の時は、自分にノルマを課して仕事を急ぐと疲れてしまいます。屋根仕事は足腰のトレーニングになっている と 気楽に考えて 仕事をするとよい。
普通 お寺の板金屋根は 銅板で葺かれている。しかし銅板は 今すごく高価で、その割にそんなに寿命は長くないのです。じゃあ なぜ 銅板で葺くのか?というと、屋根の形が三次元曲面で 銅板のような柔らかい屋根材でないと葺くことができないからです。
今、田舎のお寺や神社は 寄付やお布施も減り、地域にいた腕の良い職人もほとんどいなくなってしまったので 建物の維持に頭を抱えているのです。
何かうまい方法はないか?と板金屋さんと知恵を絞り、 既製品屋根葺き材のガルバリウム鋼板を使って 屋根を葺こうという方針になりました。
ガルバリウム鋼板で葺けるようにするには 屋根下地を 二次曲面に変えなければならないのですが、一度変えてしまえば次からは 普通に既製品で葺くことができます。