鴨川の蔵 修理工事(前編)

鴨川に古い土蔵があってその修理工事をしています。

修理の方針は「土蔵が建てられた当時の姿に戻すこと。」

土蔵は建ってから100年くらい経っていて その間にいろいろな修繕がなされています。大抵は簡単な方法で修理されているので それを撤去するところから始めます。例えば 漆喰の代わりに白ペンキが塗られていたり、中塗り土の代わりにモルタル、木の代わりに サイディング等など。

このような蔵は どうやって修理するのか わかる人は 田舎には ほぼいなくなってしまいました。もちろん僕らも 土蔵を作ったこともないので 見よう見まねで修理するしかありません。

「これで大丈夫かな」といつもビクビクしながら試行錯誤しているので、大丈夫でしょう。大工仕事の場合は 寸法で追えるので まったく同じものを作ることが可能だし、簡単にできてしまう。

Peer off the plaster

難しいのは左官工事。蔵の修理工事の大部分は左官工事となる。そして左官工事は 土や 砂 漆喰の混ぜる割合によって壁に違いが出てくるので、完全に同じものを作るのは不可能。まさに料理のレシピと同じで職人の力量によって 出来る壁に差が出てくるのです。

 今回も左官工事お願いしているのは 柴田(安達)左官店さんです。彼女は 急いだり焦ったりしないところが良いところで、やるべきことをきちんとやってくれます。

The bamboo is foundation of plastering
The door of the warehouse protects fire
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