鴨川地盤改良記 2話
さて、この「柱状改良」と「浅層表層改良」一体どのように違うのか。
「柱状改良」はかなり一般的に住宅地の地盤改良には適用されます。
現場に直径60センチ程度の穴を良好な地盤まで掘り、現場の土と改良固化剤を混合して柱を作る、それを2m間隔程度で並べ、その上に基礎が載る。というようなイメージです。自分も何度か目にした事があります。
対して「浅層表層改良」とは?
あまり見た事がありません。ま、表層改良というぐらいだから地盤表面部を改良するのだろうという事はなんとなく想像できます。「浅層」とは一体どれほど浅いのかわかりませんが、しかし浅い表面だけでいいのかしら?なんて思っていたところ山辺構造設計さんからの改良計画断面図が送られてきました
地盤改良範囲が断面で示されているのですが、その改良深度は地盤面から深い所で2~2.5m近く・・・・・・・
「・・・・・浅いか?」
要は柱状改良や鋼管杭のような柱を連立させるような改良では、地滑り時に土が流れる動きに耐えられない、一体的に動くようこのような巨大なブロックのような改良を提案されたのでした。
しかし2m以上って・・・・
住宅建築のスケール感覚では決して浅くない気が・・・
まあ何はともあれ改良方法が決まったのであとは作るだけ。そこで地盤改良屋さんに見積もりをお願いしたのであります。
そして送られてきた見積書に書かれていた金額は!
御見積額 ¥○○○万円
「ひぃぃえ~~!!!!」
続く
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