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2011年10月27日

蔵の修復

カテゴリー: 建築いろいろ

 先日の台風 18号(メーロー) の暴風雨によって、
金谷の石蔵の外壁が落ちてしまいました。
 この石蔵は、建築当時は 房州石を積んだ蔵でしたが、
地震により 外壁はしっくい壁になっていました。
 今回台風によって落ちてしまった漆喰は
昭和50年ごろに施工されたものですので、
蔵の外壁としてはまだ傷むほどの年数は経っていません。
 左官屋さん曰く 
「さくい土やなー 粘り気がぜんぜんないデー。」 
 年数がたったからか? はじめからか?
関東の土は 良くないと 左官屋さんはみんな言うので 
それでかなーと思いました。
 今回は砂じっくいでかさ上げしていき 最後漆喰で
仕上げる予定なので 強度はばっちり出る予定。
 家紋も漆喰を盛り上げて作るので 楽しみです。

大工む 

2011年10月17日

もうひとつの棟上げ

カテゴリー: 建築いろいろ

9月のはじめに棟上があった、鴨川の現場も外壁の下地があらかたできたようです。
「・・・ようです。」というのも、自分は今、加工場で作業中。
何をしているのかというと、こちら。
刻みをしています。

これは何かというと現在進行中の建物の奥に、基礎がぽつりとあるのがお分かりでしょうか?
そこに建つ、「あずまや? 納屋? 小屋? なんなの?」 とまぁ 作っている自分もなんと呼んでよいのか分からないのでありますが。とにかくそこに建つものです。
このなぞのものですが、軸組みと屋根仕舞いまで自分らが受け持ち、
あとはお施主さんが農作業の合間に楽しみながら、仕上げていくそうです。
“あれを作ったり、これを作ったり、ああやったり、こうやったり”。
いろいろ考えているようです。
こちらの棟上も、もう間近。
仕上がりがどうなるか、期待と不安がありますが、お施主さんが作るのを楽しみにしていることが、ひしひしと伝わってくるので、よい物ができることを信じて待ちましょう。
みなさんも出来上がりを乞うご期待!
(大工シ)

2011年10月15日

土塗り壁試験

カテゴリー: 建築いろいろ

大工塾が母体の大工ネットワーク協同体「杢人の会」の活動で土壁の強度試験が行なわれます。
その試験体を村上建築工房が担当で制作しています。
目的は古くから使われている土壁の強度を実証しようというものです。

土壁は多くの機能を持っていて、防火や調湿、防音性に優れていて快適な室内環境がつくれると言われています。
以前、夏のブログで土壁の家は断熱性が高いから涼しいと書きましたが調湿性能によって湿度が下がって涼しく感じるということが解りました。断熱効果は断熱材や木材より劣るようです。)
耐震性についても、法律で耐力壁として認められています。
試験は高さ3m、幅1.8mの試験体を3種類、それぞれ3体ずつ制作し試験機にかけます。
各種3体の試験結果が同様にならないと成立しない、しかも、料金はかなり高額なので、土を塗る下地(小舞)つくりには釘の本数、長さ、材料の厚み、間隔など慎重に進めます。その上に左官屋さんが荒壁、中塗りしていきます。

1伝統的な竹小舞。法律で耐力壁と定められている仕様で制作。

杢人の会提案仕様。2木小舞。3木小舞+杉板外壁張り
小舞の種類や外壁の有無でどのくらいの違いが出るのでしょうか。

工房での作業を終えた試験体9体を試験場へ

試験場で荒壁を両面塗り終えました。
今後、荒壁が乾いてから中塗りをして、試験を行います。
大工 は

2011年10月5日

外壁板

カテゴリー: 建築いろいろ

姉ヶ崎の現場 外部は 杉板の南京下見板張りです。
今回は外壁の材料を 製材所に発注し 自然乾燥させました。
杉の赤身の板は 芯に近い部分を使うので 割れや 節などを多く含んでいます。
そこでまず 工場に搬入された材木を 外壁に使える材と 使えない材とに選り分けます。
使えない材は 屋根の下地材などに使います。
外壁として使えそうな材は東西南北の どこに張ろうか考えます。
節の状態や色などを考慮しつつ 長持ちして美しい張り方を模索します。
大工む

2011年10月4日

鴨川地盤改良記2

カテゴリー: 建築いろいろ

 鴨川地盤改良記    2話
さて、この「柱状改良」と「浅層表層改良」一体どのように違うのか。
「柱状改良」はかなり一般的に住宅地の地盤改良には適用されます。
現場に直径60センチ程度の穴を良好な地盤まで掘り、現場の土と改良固化剤を混合して柱を作る、それを2m間隔程度で並べ、その上に基礎が載る。というようなイメージです。自分も何度か目にした事があります。
対して「浅層表層改良」とは?
あまり見た事がありません。ま、表層改良というぐらいだから地盤表面部を改良するのだろうという事はなんとなく想像できます。「浅層」とは一体どれほど浅いのかわかりませんが、しかし浅い表面だけでいいのかしら?なんて思っていたところ山辺構造設計さんからの改良計画断面図が送られてきました

地盤改良範囲が断面で示されているのですが、その改良深度は地盤面から深い所で2~2.5m近く・・・・・・・
「・・・・・浅いか?」
要は柱状改良や鋼管杭のような柱を連立させるような改良では、地滑り時に土が流れる動きに耐えられない、一体的に動くようこのような巨大なブロックのような改良を提案されたのでした。
しかし2m以上って・・・・
住宅建築のスケール感覚では決して浅くない気が・・・
まあ何はともあれ改良方法が決まったのであとは作るだけ。そこで地盤改良屋さんに見積もりをお願いしたのであります。
そして送られてきた見積書に書かれていた金額は!
御見積額   ¥○○○万円 
「ひぃぃえ~~!!!!」
続く

2011年9月22日

鴨川地盤改良記

カテゴリー: 建築いろいろ

鴨川地盤改良記  1話
御存知の方も多いと思いますが住宅の新築工事の時は大抵の場合「地盤調査」を行います。
その名の通り地盤を調査するのですが、もっともポピュラーな地盤調査の方法がスウェーデン式サウンディング試験という方法で、弊社もこの方法で地盤調査会社に調査をお願いしています。
簡単に言うと、金属製の錐を回転させながら荷重をかけて、どれだけ地面に刺さるかで地盤の強度を測る、という方法です。
今回の鴨川の現場でも、この方法で地盤強度を測りました。
そしてこの調査によって出た地盤の強度によって地盤の改良が必要か否か、必要であるならばどの程度の改良が必要なのかを判断します。
そして改良の必要があった場合、普通の住宅地ならば、地盤調査会社が調査結果によって出してくる考察に従って(考察で改良方法を提案してくれるので)改良を行います。
今回の考察では「柱状改良」という割と一般的な改良法が提案されていました。
んが、しかぁし。ここ鴨川の現場は通常の住宅地ではありません。エエ、全く普通ではありません。
遠い昔棚田であった土地(つまりある程度の勾配がある土地)が近い昔に埋め立てられており、その後ホッタラカシで最近まで竹林になって埋もれていたような土地をお施主さん自らが探し出し、根気強く開拓され、なんとか更地にした、というような土地なのです。
周辺は雑木林や竹林に囲まれ、横に小川が流れております。
これだけでも普通の住宅地とはかけ離れていると思うのですが、極め付けは、なんとこの土地 「地滑り対策地域」 に指定されているのであります。
「おいおいマジかよ・・・」てな感じです
かなり格好良い建築を作れるポテンシャルがあるワクワクするような土地なのですが、その反面このような難条件を抱えた土地であるので、地盤調査会社が計測数値によって機械的に出した考察を安に信頼する事は危険だと考え、弊社代表が懇意にさせて頂いている山辺構造設計さんに、念のため地盤調査結果や敷地条件を伝え、地盤改良法を検討してもらいました。
そして提案された地盤改良方法は
「浅層表層改良」
なるものだったのです。
つづく