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2020年7月14日

石蔵を修理

カテゴリー: 建築いろいろ

 昔から 房総は 竹の名産地で 良質な竹が取れる。今でも 竹屋さんに行けば 好みの寸法で 割竹を作ってくれます。恵まれてますね。

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去年の台風で 石蔵の漆喰壁が壊れてしまったので 修理しています。壁の下地は 出来てしまえば なんてことはないのですが こんな感じになっています。 割竹にシュロ縄を ぐるぐる巻きにして 土を塗っていきます。

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  割竹にシュロ縄を書きつける作業が 手作業ですると 結構大変そうです。 何とか 手間を省くために 機械化して 作業効率を上げようとしました。

2人組での作業は 1人作業の 2倍進まないと意味がありません。ビミョーな作業です。この後 左官屋さんに 却下されました。

2020年6月28日

お寺の屋根

カテゴリー: 建築いろいろ

 お寺や 神社の屋根は 反ったりむくったり 曲線がきれいですよね。伝統的な建築を維持したりするのには結構お金がかかるものです。高い材料と 手間暇がかかっているので  田舎でそんな工事を望んでもすぐにはできない世の中になってきました。

 館山の東伝寺は ぼくの学生時代からの 友人が住職をしているお寺です。お寺の中には たくさん建物があるので その維持管理に関して たまに相談を受けたりします。

 ちょっと前の世代の住職達は 景気が良かったこともあり お寺の伽藍を豊かにすることに熱心で、 競って鐘楼や山門 庫裏など建築しました。

  その建築群が そろそろメンテナンスの時期に差し掛かってきました。建築当時とはだいぶ違う世の中だし、腕利きの職人を集めないと直せないような建物がたくさんあることが 重荷になってきているのです

 去年の台風15号で 屋根も壊れてしまったし、もともと雨漏りもしているから 住職に「曲面の屋根を ガルバリウム鋼板でもふけるような 屋根に変えてみてもいいかな?」と相談して OKが出たので今回の工事となりました。 

 コンセプトは 住宅に使われるような安価な既製品屋根材を使って、高い技術がなくても施工できるような屋根に 下地から変えてしまおう。

3次曲面を2次曲面に

 こんな感じになった。どうでしょう。素人目には 違和感がないような気がします。時間のある時に 順次 銅板屋根を ガルバリウム鋼板屋根に変えていきます。

2020年5月31日

ミノワ杉

友達で 農家の美濃輪さんの家をリフォームしていた時に 

設計は渡辺英さん、大工は筒井さんという チームでのリフォームでした。
このお話は 後ほどお伝えします。

「うちの山に生えている杉の木を 売りたいのだが 見てくれないか」という相談を受けました。こんな話はたまにありますが 大抵は 「買った方が安いよね。」という一言で終わってしまいます。

 

しかし美濃輪さんの山は 山武にあり 有名な山武杉の産地であります。そして直径1mを超えるような大木もあると言います。

 じゃあ ということで 現場にいた大工筒井さんや 木こり 宮地ケン と一緒に山に行ってきました。道路より一段低いところである土地は 山というよりは 谷という感じ。また 管理はされてなくて 長い間 放置されていたのが見て取れます。

 周りの地主さんたちも 立木の値段は 低迷していて よほどの木でないと お金にはならないのを知っています。大木が何本かあっても ぼくらが自分で使う 量はたかが知れているので ケンの親方 山田さんに 見てもらうこととなりました。

山田さんは てきぱきと 高樹齢の木の太さや 長さを目視して お金をはじいていきます。樹齢300年の山武杉ともなると結構な金額になるのですね。

山田さん「細い木は 出しづらいので やめたほうがいい」という。僕が使うのは その細い木ほうなので ここで 手をひいちゃうと つまらないし ここは しつこく食らいついたほうがいいと 直感的に感じたので なにか作戦を立てよう。

 地元の木で建築する場合にネックとなるのが 長い木がないということ。3m、4m、材はあるのですが 5m、6mの長尺物は貴重で 高価なのです。なので とりあえず全部6m材がとれるように 玉ぎっちゃおう という作戦で行くことにしました。

 ちばの木は 水腐れなどが多く 実際に使える木は 3割くらいと言われています。6mの良材が取れる350本ぐらいの木を伐採、製材してもらいました。全部6mの長さの構造材で6寸、8寸、1尺材。

ミノワ杉は すでに現場で 使われています。生っ木ですが ぼくは平気の平左で使っています。少々葉がらし期間が長かったので 所々虫食い穴があります。丸みもあります。そんな欠点もありつつ しびれるような良材があるのです。

牛屋さんの家の車庫は「ミノワ杉」。ほぼ赤身無節の1尺材。こんな6m材はめったにありません。
宮下さんの家屋根修理「ミノワ杉」で補強。6mの1尺材でしかも生っ木。めちゃくちゃ重いです。
2020年3月14日

現場だより 屋根工事編

カテゴリー: 現場だより

 ぼくらにとっては 今のところコロナよりも去年秋の台風による影響の方が大きくて まだまだ屋根修理工事 が続いています。夏くらいまではこんな仕事が続きそうで 台風関連以外の仕事は 遅れ気味となっています。申し訳ありません。

 近況報告も兼ねて 現場だよりです。

 瓦屋根を板金屋根にする工事が多いです。瓦屋さんがいないのと 台風で瓦が結構飛んでしまったので 評判が悪くなってしまったのが原因です。 個人的には瓦は好きです。きちんと仕事がしてあれば 飛ぶことは ほぼありませんよ。

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鋸山美術館の石蔵の瓦屋根。この建物は 文化財でもあるので 瓦を葺きなおさなければなりません。柴田さんと空君の仕事。漆喰も白い時はきれいですね。

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年数が経つと こんな感じで渋くなっていきます。ぱっと見はモルタルと変わりませんが 真っ白な漆喰でした。

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倉庫屋根替え。ここも瓦から板金屋根に葺き替えです。「べニアは使わないでください」という人が チラホラ増えてきました。

2020年2月11日

棟札ありました!

カテゴリー: 建築いろいろ

今日は 日曜日ということもあり フォトグラファーの 坂下さんと古民家の撮影をしました。僕が アシスタントで 邪魔なものが映り込まないように そそくさと小屋裏を移動していると、あれ?左手前の束に打ち付けてある板は?

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The wooden tag of the building history

木っ端のようなすごくちゃちな板が 束に打ち付けられているのを発見。前回探したときは 何もなかったはずなのに、どうして見逃していたんだろう。 こう見ると目立ちますね。

 板の釘を慎重に抜いてみると 裏に 墨書がありました。この釘を抜いたのは僕が初めてと思います。

Completion of construction in 1804

「文化元年 甲子三月大吉日」とあります。調べてみると 1804年ですので築216年ということがわかりました。裏に住むのおじさんは 250年と言ってましたが・・・。 誤差の範囲でしょう! この棟札は 角釘でしっかりと打ち付けてあったので、216年ぶりに外されたのです。

2020年2月1日

古民家の解体Ⅱ(2/8日で)

カテゴリー: 建築いろいろ

 この古民家は 台風で 茅を覆っていた板金屋根が 飛ばされただけで 住めないから壊すというわけではありません。

状態はいいけど 壊さざるを得ないという家です。

 竹小舞の状態をみてみたいなぁ と思っていました。 土壁を壊すときガシガシ壊すと竹小舞もバラバラになってしまうのですが みんな丁寧に壊してくれました。なんかきれいでしょ。

the structure of thatched roof

2/8(土)に見学したい人が見れる日にしたいと思います。連絡不要ですのでお気軽にお越しください。

 週明けの10日から茅を下ろし始めようと思っています。茅を下ろし始めると 煤がすごくて 真っ黒になってしまいますので 近づかないように!

sooty face

 茅を下ろすのは 「千倉の古民家」以来です。実はあの時、「茅下ろし」という作業をなめていました。何の策もなく、森田さんとぼくと若者と三人で 茅を2tダンプに積んで畑に捨てるというのを 1週間以上やっていた記憶があります。屋根から茅をぬいてもぬいても なかなか茅がへらなくて・・。

thatched roof replacement

今回は秘策がありますので 4日で終わるだろうと思っています。そんなわけで 茅下ろしアルバイト募集してます!