大工塾が母体の大工ネットワーク協同体「杢人の会」の活動で土壁の強度試験が行なわれます。
その試験体を村上建築工房が担当で制作しています。
目的は古くから使われている土壁の強度を実証しようというものです。
土壁は多くの機能を持っていて、防火や調湿、防音性に優れていて快適な室内環境がつくれると言われています。
(以前、夏のブログで土壁の家は断熱性が高いから涼しいと書きましたが調湿性能によって湿度が下がって涼しく感じるということが解りました。断熱効果は断熱材や木材より劣るようです。)
耐震性についても、法律で耐力壁として認められています。
試験は高さ3m、幅1.8mの試験体を3種類、それぞれ3体ずつ制作し試験機にかけます。
各種3体の試験結果が同様にならないと成立しない、しかも、料金はかなり高額なので、土を塗る下地(小舞)つくりには釘の本数、長さ、材料の厚み、間隔など慎重に進めます。その上に左官屋さんが荒壁、中塗りしていきます。
1伝統的な竹小舞。法律で耐力壁と定められている仕様で制作。
杢人の会提案仕様。2木小舞。3木小舞+杉板外壁張り
小舞の種類や外壁の有無でどのくらいの違いが出るのでしょうか。
工房での作業を終えた試験体9体を試験場へ
試験場で荒壁を両面塗り終えました。
今後、荒壁が乾いてから中塗りをして、試験を行います。
大工 は
目次