屋根に葺く瓦は 耐用年数が最も長い建材の1つです。
しかし 寿命はやってきます。
瓦の下地が傷んで 瓦がずれる。
瓦自身がもろくなる。
塩で溶ける。
今回の牛小屋は 瓦のずれが原因で雨漏りしていたが
瓦自身が もろくなっているので おろして葺き直すより
「板金屋根にした方が 良いんじゃないか。」
ということで 板金屋根に葺き替えることに なりました。
地の和瓦は 廃棄処分にするにはもったいないので
割らずに ラクレーンを使って丁寧に下す。
色がいいんですよね。どこかで 使えないかな。
築80年ぐらいなので 瓦の下に大量の土が置いてあります。
土の量は 半端ないです。瓦の重量超えてます。
瓦の下は 杉皮の防水。まだまだ効いてます。
個人的に好きな風景で 80年ぶりに 光が差した納屋。
でもすぐに閉じられちゃって 元の薄暗い納屋に。
ほんとに短い間だけの美しさで お施主さんも この景色 見れない人が ほとんどです。
板を斜めに張るのが ブーム。
古い家は 特に斜めに張りたくなってきます。
すじかい効果があると期待しています。
「どのくらい丈夫になっているのかな。」
「ほんの少し。」
としか言えません。