おととしの台風で 壊れた布良崎神社の修理がようやく終わりました。
倒れかかった神社を起こして 突っ張り棒を入れて。なんだかんだと一年以上かかってしまいました。
このような本瓦葺きの神社は頭が重いので 一般的には 「地震には弱いけど 台風などの強風には強い」と言われています。
でも よく倒れずにもちこたえてくれたなぁ と感心してしまいます。耐震要素がほとんどないので 木組みと落とし込み板で 耐えたのです。もう一つ、床下には こんなに太い木が使われていてこれも倒壊を免れた一つの要因じゃないかと思います。
今回の修理を簡単に説明すると 傾いた拝殿内部に 木造で頑丈なフレームを作り、これと拝殿の柱や梁に金物で緊結することによって 耐震性能を上げています。
今まであった格天井や床板はそのまま再利用したいので 古い材料を丁寧に取外します。 そして修理が終わったら 再び元のように取り付けるのです。天井は新しい柱などが加えられたので 新材と旧材の取り合いが難しい部分がたくさんありましたが 大工鈴木さんがきれいに納めてくれました。
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先日 宮司さんから 「思ったより早い復興ができて 良かった。」とのこと。あの台風から1年半ですから 決して早くはないと思うのですが、ちょっとホッとしています。